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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:職業再訓練
今日というか、もう12時を回っているから正確には昨日なのだが、本当に最低な日だった。
7月もかなりストレスたまりまくりの日々だったが、8月に入ってからもストレス残留度が更新し続けている。 今朝は子供たちは寝ていたがいつも通りに出勤。 社長が「XXの書類が見当たらない。」と言い出した。専用ボックスがあり、その中に置かれた書類は私がそれぞれの依頼人の個別ファイルにはさむことになっている。社長はそのボックスに書類をいれたが、依頼人のファイルにはファイルされていなかった、と言った。「書類をファイルするときはもっと気を付けて。たまにまったく違う人の書類が別の人のファイルにはさまれていることがある。そうなると必要な書類がみつけられない。」と叱った。しかし社長が探している書類には見覚えがなく、たとえあったとしてもまとまったページ数なので間違えてファイルすることは100パーセントありえないと思った。それでも「さがして」と言われれば探すしかない。ひとつひとつファイルの中を全部確認した。今日は1日中書類探ししかさせてもらえなかった。それでも結局は見つけることができなかった。どんなことでも私のせいにされるのは理不尽だと思う。「私ではない」と言っても、「いいえ、あなたがしたの」と言われる。 そもそもこの事務所はファイリングがうまく機能していない。私が来たばかりのころは、いろいろな書類がむき出しのまま山積みだった。ここ3-4年、誰も整理しなかったのだろう。書類だけではなく、ファイルも床の上に散乱していた。さながら引っ越してきたばかりの状態だった。収納スペースが小さいことが一番の問題なのだが、10年以上たった古い書類を整理するということもなされておらず、一言でいうなら「カオス」だった。 そういう状態の中で、書類をきちんとファイルするように指示され、それなりにしてきたつもりだ。書類が紛失するたびに私のせいにされたのではたまらない。本当にやる気ゼロ。もうこの事務所をやめたくてたまらない。 今日のお昼休みはメリちゃんと近所のパン屋さんでパンを買って、川沿いのベンチに座って食べた。たくさん鴨がいて、私たちに近寄ってきた。たぶん餌がもらえると思ったのだろう。 メリちゃんは「最近やる気が全くないの。朝、家で「行きたくないよー」って駄々をこねて、夫に「研修が終わるまでの辛抱だよ」と慰められて、家を出る・・・ということを毎日繰り返しているよ。」と言った。メリちゃんは社交的で明るくて社長たちともうまくコミュニケーションをとっている。そんなメリちゃんでもそう思うなら、私なんてなおさらだ。 「12時になったらきっかり1時間昼休みをとる。5時になったらすぐに帰る。以前の職場では必要なら残業もしていたけど、ここでは1分たりとも余計な時間はつかいたくないわ。」とメリちゃんは言った。 手紙の発送も私たちの仕事。手紙を封筒に入れ、切手を貼り、コンピューターに入力する作業は3時45分以降にするように言われている。そして歩いて5分ほどのところにあるポストに投かんしに行く。ポストに投函された手紙は午後4時半に回収される。しかし最近は集めに来る人がかなり早く来て、4時半ではもう回収された後のこともある。たくさん手紙があるときは、30分では作業が終わらない。だから、私はいつも早めに作業をするし、早めに投函している。しかしメリちゃんは「集荷は4時半って書いてあるのだから、4時半に投函すればいいの。もし早めに回収されたとしても翌日には回収してもらえるわけだし、私たちのせいじゃない。そこまで気を回す必要はないよ。社長にやれと言われたことを社長に言われたスケジュールで機械的にしていればいいの。それがストレスをためない一番の方法」と割り切っている。それが社長の逆鱗に触れない一番の方法であることは間違いない。 先々日、恵子とスカイプをした。毎日何時間も勉強をしているのに「全然間に合わない」とあせっていた。大学の試験は1度落ちても、もう一度半年~1年後に受けるチャンスがある。しかし3度目の正直はない。恵子の周りでは今回の試験を見送る人が多いそうだ。恵子は試験をあと送りすると、1年後に日本に留学する計画が狂ってくるので、今回受けられるものは受ける、という姿勢。しかしセメスター中は実験とそのレポートに追われ、講義にあまり出なかったので、勉強のポイントがわからず「大切でないところばかりに時間をとられすぎてしまったかもしれない。どうしよう。勉強が間に合わないかもしれない。」と落ち込んでいた。 私は私で愚痴をこぼした。恵子は「ママは何のために研修しているの?」とストレートに聞いてきた。私もしょっちゅう自問自答しているが、自分でもわからなくなっている。今日メリちゃんに研修をやめたいと思うようになった、と話したら「でも、今やめたら、これまでかかった費用を労働局に返金しないといけないんだよ。実際にそういう例を知っているよ。」と言われた。私は今の状況を労働局の人に相談してみようかな、と思っている。しかし言い方によっては労働局に悪徳事務所を告発する行為にもなるかもしれないので、やはりメリちゃんの言うように学校に相談するのが先かもしれない。 恵子に「勉強する気にならないし、来年の試験に受かる気もしない。たとえ筆記試験に受かっても、口頭試験は絶対に無理。」と弱音をはいたら、「大丈夫だよ。あと1年あるし、ママならできるよ。」と励ましてくれた。恵子に「頑張って」「できるよ」と言われると、なんだか勇気百倍だ。本来なら、私が恵子を励ます立場なのになー。 「ドイツ語力を向上させることが最大の課題だけど、日本人でスカイプで個人レッスンをしてくれる人がいるみたいなんだけど、どう思う?それなりにレッスン料がかかるけど」と聞いてみた。「なんで日本人に習うの?」と聞かれたので、「こういう時にどう表現するのかとか、日本語で説明してもらったほうが理解できると思うから。」と言ったら、「まあ、最初はそれでもいいと思うけど、やっぱり実際に話さないと意味がないと思うよ。」と言われた。 そういえば、恵子は4月に中国語検定試験を受けて、B2レベルに合格した。 大学の勉強も忙しいのに、すごいなーと思う。 「(理系の研究者をめざしているなら)中国語なんて別に必要ないじゃない」と私はいつも言うのだが、「趣味で勉強しているだけだけど、もっと上手になりたい」と返事がくる。私のドイツ語は趣味ではなく、現実問題として必要で、しかも、ドイツに長期に住んでいるのに、なんで一向に上達しないんだろう?やる気の差もあるのだろうが、語学センスの差ではないかと思う。 私は自分のことを本当に耳の悪い人だなーと思う。 「p」「b」や「b」「w」、「r」「l」の差が聞き取れない。ウムラウトも苦手。発音も上手にできないので、おのずとしゃべる声が小さくなる。余計相手に伝わらない。 あと頭で理解できないと吸収できない。 書類をファイルすることを「ablegen」というのだが、この単語をいつも「auflegen」「einlegen」と混同してしまう。「legen」というのは、置くとか寝かせるというような意味なのだが、これにいろいろな前つづりがつくと、それぞれ意味が変わってくる。「ab」というのは、何かから離れるというイメージ。「auf」は何かをかぶせるイメージ。「ein」は中にはいるというイメージ。だから、「ファイルの中に書類を挟み込む」「書類の上にさらに書類を重ねてファイルする」というのが私の中では「einlegen」であり「auflegen」にぴったりで、なんで「ablegen」になるのかイメージができないので、いつも間違えてしまう。 そういえば、今日、書類を探しているときに、いろいろなファイルをみていたら、職業欄に書かれた「Photovoltaik」という単語が目についた。「Photo」とつくからには写真関係の仕事なのだろうと思ったのだが、メリちゃんが「Photovoltaikってソーラーパネルで集めたエネルギーのことだよ。たぶん太陽熱エネルギーを電力会社に売る仕事のことだと思うよ。」と教えてくれた。 研修は腹立たしいことも多いのだけど、毎日何か新しいことを覚えさせてもらっていると思えば、乗り越えられるかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年08月05日 10時18分50秒
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