ドイツでマルチリンガルを育てる

休み明けで出勤するのに気が重かった。
しかし、今日は社長の機嫌がよく、朝から自分の隣に座らせいろいろと説明してくれた。そしてかなりの量の仕事を渡された。「明日（火曜日）はあなたは休みだから、まずこの３つを午前中に終わらせるようにして、残りは午後と木曜日にやるように」と言われた。郵便局に手紙を取りに行くのも私の仕事だが、「先に手紙を取りに行ってきてもいいですか？」と聞いたら、「それはFrauXXX（メリちゃん）にやらせればいい。あなたはこちらの仕事を優先して」と言われた。しかしお昼までに仕事を終わらすことができず、結局昼休み返上で仕事をした。今日は全く雑用をしなかった。4時半までに手紙を出しに行くのも私の仕事。間に合いそうもないのでメリちゃんにお願いできるか聞いたら「私も終わらせないといけない仕事があるから」と申し訳なさそうに断られた。しかし社長がメリちゃんに「あなたが手紙を投函してくるように」と命令した。休み前は私がメリちゃんの立場で、メリちゃんが今日の私のような立場だった。
社長は私に説明しているときに「あなたの唯一の弱点はドイツ語だ。もしあなたが私の説明で分からなければ私は別の言い方を考えないといけない。だから、なんでもFrauXXXに聞くのではなく、私に直接聞きなさい。」と言った。私は「でも、社長はいつも忙しくて、聞くタイミングがわからない。それが問題なのです。」と答えると「問題でも何でもない。この保険は控除対象かとか旅費の計算とかは学校で習っていて当然のこと。そういうことを質問されれば、もちろん私は答えない。なんでもいちいち質問する癖をつけないでほしい。自分で考えなければ覚えない。」と先ほどとは矛盾するようなことを言われた。「FrauXXXは本当に役に立たない。」とメリちゃんの悪口も言い放題。でもメリちゃんの前では私のことをこき下ろしていることを私は知っている。

私がいない間、社長とメリちゃんの仲は険悪になったそうだ。「トルコへの休暇から帰ってきてから、あなたの集中力がなくなってしまったみたいね。」と言われたらしい。「いても役に立たないから帰りなさい。」と先週は家に帰された日もあり、月曜日半休、水曜日病欠、木曜日半休、金曜日全休、だったらしい。電話もとらなくてもいい、と言われたらしい。メリちゃんは「こんなところ今すぐやめたい。絶対に研修先を移る。」とかなり怒っていた。

今日は私にとってはすることがたくさんあり、学ぶことも多かったので、悪い日ではなかった。しかし社長とメリちゃんは話すこともなく、険悪な空気が漂っていた。私が休暇をとる前は社長はあんなにメリちゃんに優しかったのに、一体どうなっているんだろう？
とりあえず来週の水曜日学校の担当者と話し合うことにした。メリちゃんはすぐに代わりの研修先が見つかると思うが、私は難しいと思う。メリちゃんがいるからまだいいけど、いなくなったら本当につらい環境になる。なんだか疲れた。