ドイツでマルチリンガルを育てる

昨日メリちゃんから教えてもらった社長の私に対する言葉が悔しくて頭から離れない。

昨日は月曜日に指示された仕事の続きをした。メリちゃんはある顧客の伝票の整理を指示された。整理し終わったファイルを社長室に持って行って見せた。そしたら「やり方が根本的に間違っている。なんで言われたとおりにできないのか！」とせっかくファイルした伝票を目の前で全部バラバラにされ、やり直しを命じられたそうだ。メリちゃんは「今までのやり方通りにやりましたが、どこが間違っているのですか？」と聞いたら、「今までのやり方が間違っているの。なんで学習しないの？」と言われ、「私は1月から3月までの伝票のファイルの仕方を見て、それ以降の伝票もその通りに整理しました。1月から3月までの伝票を整理したのは私でありません。」と言っても、「いいえ、あなたが間違えたのよ。」と理不尽な小言を言われたようだ。しばらくメリちゃんはトイレにこもって泣いていた。その後はスマホでずっと誰かとメールのやり取りをしていた。

お昼休み、一緒に外出した。メリちゃんは「ごめん、ちょっと妹と話してもいい？」と言って、妹さんと10分以上話し込んでいた。メリちゃんはすでに新しい職場探しを始めているといった。妹さんは税務の勉強を大学でしていて、9月からは大手の法律事務所で働くらしい。「妹も、こんなところすぐにやめて、私のところにおいでって言ってくれているの。でも自宅から通えないから、自宅から通えるところをみつけたいわ。ここにいたら精神がおかしくなる。あんなサイコパスとこれ以上一緒にいられない。学校の研修担当者にも私がここをやめる決意は変わらないと伝えたわ。担当者には「研修先をやめた後2か月以内に次の研修先を見つけられなければ資格試験受験資格を失うから早まるな。」って言われたよ。」と言った。私は「私の場合は次の研修先が見つけられるとは思えないし、ここをやめるのはリスクが高すぎる」と伝えると、「私が次の研修先を見つけられたら、あなたも一緒に受け入れてくれるようにお願いするよ。こんなところに一人で置いておくわけにはいかないよ。」と言ってくれた。まあ、実際にそんなお願いはしないと思うが、その気持ちだけでもありがたい。

メリちゃんは「ここにいてはいけないよ。社長は絶対に精神異常者。陰で社長があなたのことを何て言ってるか知っている？「彼女はドイツ語ができなくて指示が理解できないし、本当に使えない」「書類をファイルせずに勝手に捨てたり隠したりしている」って言ってるんだよ。」と言った。前者に関しては否定できないが、書類を勝手に捨てているというくだりは初耳。何のために私が事務所の書類を隠さないといけないのか？勝手に捨てているなんて心外だ。その言葉を聞いて、本当にやる気をなくした。いつも書類が見つからないと私の管理不行き届きとして私が責められる。自分に心当たりがないことで責められるのはつらい。
メリちゃんは「ここにいたら、試験直前に身に覚えのない過失で事務所から追い出されると思う。試験を受けられなくするとか、そういういやがらせを社長は平気でできる人だと思う。だから一刻も早くここから出るべきだと思う。」という。
メリちゃんは「ねえ、Bさん（3月で解雇された事務員）の連絡先知っている？私、彼に連絡を取って本当は何があったかを聞きたいわ。社長はBさんの事務能力が低いから解雇したといっていたけど、そんなの信じられない。ファイスブックとか電話帳で彼の連絡先を調べたけどわからなかったの。」と言った。私はBさんに連絡先を聞いたことはないが、Bさんが事務所に送ってきた手紙の封書に書いてあった住所を書き留めておいたので、それをメリちゃんに伝えた。でもBさんはたぶん固定電話はもっていない。住所だけでは携帯の電話番号はわからないと思う。私もBさんのことが気になっていたので、メリちゃんの行動力に期待するしかない。
メリちゃんと二人でいるときは楽しい。メリちゃんにいろいろと助けられている。メリちゃんがいなくなって一人で残ることを考えると憂鬱になる。来週の月曜日の話し合いがいい方向に向かうといいのだけど・・・