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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:職業再訓練
今日は学校の研修担当者が事務所にきて、社長、社長の息子二人、メリちゃんと私の6人で話し合いがもたれた。
研修担当者が「今日はこのような場を設けていただきありがとうございました。それぞれの考えをお互いに言い合うのは意義あることで」と話し合いを進行させようとしたら、社長が「ちょっと待って。私がここは仕切るから。」とさえぎった。そこからは社長の独断場。 「学校側からは理論課程は履修済みで事務所では実際にその理論を応用させてほしい」という話だったが、あなたたちの知識は私の期待以下だった。」と次から次へとネガティブな言葉が飛び出した。個人的にもかなり批判されたし、学校の授業内容にもダメ出しをしていた。 学校担当者は先週電話で話したときに「どんな小さい質問でも馬鹿な質問なんてないのよ。学校で習ったことはそのまま事務所ですべて通用するわけではないし、あなたたちはまだ研修生なのだから一人前にできなくて当たり前。一人前にできるように育てるのが研修受け入れ先の務め」と言っていたのに、社長の前ではなんの援護射撃もしてくれなかった。 私に対しては、「あなたは私たちを挑発しているわ。」と社長は言った。 「私たちが何か言うと、あなたはいつも「わかりました」というけど、実はわかっていないわよね。わからないんならなんで質問しないの?あなたは、私たちにうそをついているのよ。あなたは大ウソつきだ。」と言われた。この年になって「喧嘩を売っている」「うそつき」と言われるとは思わなかった。びっくりした。社長はわからないなら、5回でも10回でもわかるまで繰り返し聞くべきだ、と言ったが、2回以上聞き返したら絶対に不機嫌になるに決まっている。それなのに「コミュニケーションが足りない」と言われてしまう。そういう状況を作っているのは誰かということを考えたことがないのだろうか? ドイツ語力も全然上達していないと非難されたが、9月からプライベートのレッスンを受けると言ったら、「それはよかった」と喜んでもらえ、それ以上は追及されなかった。 しかし、「税理士事務所ではアクセントがある人も嫌われる。ロシア語なまりは特に敬遠される。」と言った。担当者が「税理士は保守的な人が多いから、外国語アクセントのあるドイツ語を話す人を雇いたがらないという話はよく聞きます。顧客が嫌うんでしょうね。」と言うと、「顧客だけではないわよ。同僚も嫌がるわよ。」と社長が言った。この話を聞いて、なぜ私が2人の税理士から色よい返事をもらっていたのに、土壇場で断られたかよく理解できた。 「あなたは週に3日間しか来ない。だから限られた仕事しかさせられない。仕事が月曜日に終わらなければ、次に来るのは木曜日。それでは間に合わない仕事もたくさんある。それでもあなたは一度も「火曜日も来ましょうか?」と聞いてきたことがない。」と非難された。私は「できることはしたいが、子供もいるので、柔軟性には欠けてしまう。」と言ったら、「私も3人の子供を抱えて、彼らがまだ幼いころに税理士の資格試験を受けたのよ。自分が本当にやりたいことなら、いろいろと対応できるはずだ。」と言われた。「必要があれば対応します。」と返事をしたら、「必要があればってどういうこと?必要なんてないよ。あなたがしなければ僕らがするだけだから、あなたにやってもらわなくても構わない。ただあなた自身が学びたいなら、余分に出勤しすればいい話。」と息子が口を出してきた。すごいプレッシャー。 ほかにもいろいろ「は?」と思うことを非難された。泣きたい気持ちになった。 しかし、こんな批判は序の口。攻撃対象がメリちゃんになった。社長は「あなたが休暇をとる前は、本当に素晴らしい働きぶりで、私は大満足していた。でも、休暇から帰ってきたらあなたは別人になっていたわ。」と語り始めた。「あなたが休暇から帰ってきた最初の日に私になんて言ったか覚えている?ドアを開けた途端、31日に胃カメラの検査をするので休みをとっていいですか?最近調子が悪くて集中できなんです。って言ったのよ。休暇から帰ってきて開口一番が「最近調子が悪い」って何?私に同情してほしかったの?」と畳みかけた。「集中できないって言われたら、どうすればいいの?そんな人に大事な仕事を頼めないわよ。わかる?」とものすごいきつい口調でメリちゃんに問いただした。メリちゃんは「そんなつもりはなくて、ただ、休むことを早くお知らせしたほうがいいかと思ったので言っただけです。」と言ったのだが、学校の研修担当者まで「いくらお知らせするといっても、いうタイミングってもんがあるでしょ。開口一番がそれではよくないわ。」とすっかり社長サイド。 「先週あなたに郵便物の受付を頼んだら、Nein(いやです)!って言ったわよね。びっくりしたわ。社長が命令しているのに、断るってどういう神経しているのかしら?」とさらに別件を持ち出し非難した。 「あの時、XX(私)が掃除機を使っていて、うるさくてなんて言われたかわからなかったんです。今日はあなたが郵便担当?って聞かれたと思ったので、Nein(いいえ)、XXが担当ですって答えたんです。」と説明したが、社長は納得せず「社長の命令を聞けないなんて、あなたは何様のつもり?」と怒りを隠さなかった。「あなたに雑用を頼むと露骨に嫌な顔をするわよね。そういう態度は受け入れがたいわ。」とさらに輪をかけた。「あなたは5時にすぐに帰るけど、仕事が終わっていなければ、少し残って終わらせてから帰ろうとは思わないの?」と聞いた。メリちゃんは「私たちはまだ研修生ですから残業する必要はないと思います。」と言うと、社長は「ね、すぐ研修生だからって言い訳するでしょ?」と学校の研修担当者に同意を求めた。あれやこれや小さいことを持ち出して非難し「嫌ならここにいる必要はないのよ。」と何度も繰り返した。メリちゃんはとうとう「そんなに私が気に入らないのなら、仕方ないですね。」と言った。社長は「どういう意味?」と確認した。メリちゃんは「そこまで言われたらここにいることはできません。」と言うと、学校担当者が「待って。早まらないで。ここをやめても、すぐに次の研修先が見つかるかどうかわからないわよ。4週間以内に見つけないと今までの努力が水の泡よ。よく考えたほうがいいわ。」とメリちゃんを思いとどまらせようとした。もう少しで涙が出そうになった。社長は私に「あなたはもう部屋に戻っていい。」と言って私を下がらせた。 ここまで実に3時間。そのあとさらにメリちゃんの件で1時間。結局話し合いが終わったのは12時だった。どういうやり取りがあったのかわからないが、メリちゃんは残ることになった。メリちゃんは社長に「どうもすみませんでした」と謝っていた。話し合いの際、私たちが二人でいつもお昼に外に出るのも非難された。「お昼時間を別々に取らせるか、時間を短縮しようかと思っている」と言われた。だから今日は外には出ず、別々にテラスで10分ほど休憩しただけ。 帰るときに、事務所を出てからメリちゃんが「私は絶対にほかの事務所に移る。でも、学校の担当者は味方になってくれないことが分かったから、自力で探すわ。私は、社長から「パーソナリティ障害」って言われたんだよ。そう思う?」と聞かれた。もちろんそんなわけがない。全力で否定すると「ありがとう。でも、私はもうここではやっていけない。心身ともにボロボロだよ。明日は学校の理事長に直接電話してみるわ。」と言った。 結局4時間に及ぶ話し合いでは何の解決にもならなかった。私もメリちゃんも社長に傷つけられただけ。なんだかいろんなことがもうどうでもよくなった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年08月31日 06時56分17秒
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