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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2017年07月19日
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テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:職業再訓練
昨日は口頭試験がフライブルグの税理士組合(?)の事務所で行われた。
口頭試験は2つのパートに分かれていた。
私の試験開始時間は13時と記されていたが、クラスメートのAさんは13時10分、Eさんは13時20分からになっていた。
まず13時に私の名前が呼ばれ、緑と黄色の紙の山があり、その中から一枚づつ問題をひいてくださいと言われた。その後個室に案内され、どちらか一つの問題を選び、回答を考えなさいと指示された。10分後に担当官が呼びに来て、別室に通された。私と入れ替わりにAさんが緑と黄色の問題用紙を1枚づつ手にして個室に入った。

別室には3人の試験官がいた。
ものすごく緊張して涙が出そうになった。
試験官にも私の緊張ぶりが伝わったのだろう。
「あなたは筆記試験で好成績だったのだから、ここで何も悪いことは起こらないわよ。」と声をかけてくれた。
まず私が選んだ問題を聞かれたので番号とタイトルを伝えた。私が選んだ問題は税法上の子供の扱いについてだった。もう一つの問題には私は目も通さなかった。最初に「子供」という文字を見たときにもうこれで行こうと決めたからだ。それでも10分では準備時間が足りずにすべてに回答を用意することはできなかった。

問題文は、夫婦Aには、23歳、21歳、18歳の子供がおり、それぞれ働いていたり、職業訓練中だったり、学生だったり、親と同居していたり、下宿をしていたりと様々な状況で、それぞれが「子供」にあたるのか、児童手当もしくは児童扶養控除の対象になるか、職業訓練控除になるか、子どもたちが自分で払っている健康保険費用はどういう扱いになるか、子供の所得の扱いはどうなるのかという内容だった。
今考えるとそれほど難しい問題ではなかったが、私はいちいち所得税法何条何号にあてはまるのか個室に用意されていたものすごい分厚い法典で確認してしまったので、その作業に時間がとられてしまったのがよくなかった。
私の回答を聞いた後、一人の試験官が「次男は学生だけど、アルバイトをしていて収入がありますよね。これはどう考えますか?特に夏休み中はフルタイムで働いて6000ユーロも稼いでますよね。どう対応しますか?」と質問した。それに答えると、「最初のパートはこれで終わりです。外で待っていて下さい。」と言われた。私と入れ替わりにAさんが部屋に入ってきた。Eさんは緑と黄色の紙を持って個室に入っていった。10分後にAさんが別室から出てきて、入れ替わりにEさんが個室から別室に移った。

Eさんへの個別質問が終わると、今度は3人一緒に別室に入り、個別に3人の試験官から質問を受けた。まずは試験官1からの「税法」に関する質問を私、Aさん、Eさんの順番で答える。次に試験官2からの「簿記」に関する質問を私、Aさん、Eさんの順番で答える。最後に試験官3からの「一般経済」に関する質問を私、Aさん、Eさんの順番で答える。その間約1時間。つまり一人につき約20分の質問タイムだった。

簿記の質問をした試験官のアクセントが私には聞き取りづらく、何度も聞き返してしまった。
また私への質問は実践的なことが多く、かなり不利だった。売上税の申告の問題で、12ヶ月ではなく11ヶ月にわけて払うときにはどのような手続きをするのかと聞かれたが、答えられなかった。「やったことがないのですか?」と聞かれたので、正直に「ありません」と答えた。

研修要綱が有り、研修中には最低限はこれだけのことを実践で学ばなくてはならず、最後に「これらのことを全部修了した」というサインを研修先の税理士から貰わなくてはいけない。それがないとそもそも試験を受ける資格がない。私の場合は、ほとんど教えてもらっていないのだが、社長はサインだけはしてくれた。口頭試験に答えられなかったのは私の勉強不足、ドイツ語力不足によるところが大きいが、もっとまともな研修を受けさせてもらっていたら結果は違っていただろうと怒りの矛先が社長に向いてしまった。

試験結果はその場ですぐに言い渡された。
口頭試験2.4、総合で2.2という成績だった。
成績表をもらった瞬間、涙が出そうになった。
これで私の3年間が終わったのかと思うとあっけなく思えた。

私はあんなにしどろもどろだったのに「2.4」をもらえたということは、やはり先生方やクラスメートが言っていたように「口頭試験で落とされることはない」というのは本当のことだったのだな、と思った。
以前社長が私に「そんなドイツ語で試験どうするつもり?筆記試験は受かるかもしれないけど、口頭試験は無理でしょ。以前ロシア出身の研修生を雇っていたけど、彼女は筆記試験は1だったけど口頭試験で落ちたわよ。」と言ったことがあった。私はその言葉がずっと忘れられなかった。でもきっとその話は嘘で、私への嫌がらせだったとしか思えない。社長のその言葉がなければ私はこれほど苦しまなかったと思う。既に終わったことだけど、社長への恨みつらみしか残らず、晴れて研修生活が終わったのに、前向きになれないのは非常に残念なことだと思う。みんなにおめでとうと言われるたびに、複雑な気持ちになる。









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最終更新日  2017年07月19日 15時27分58秒
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