褒められた!
今日も雪。朝はスケートリンクの上を走っているような感じだった。帰りは雪は止んで、道路の雪はほぼ溶けていた。途中森の中を走り抜けるのだけど、対向車がやたらライトをパチパチさせるので、どこかにスピードガンが設置されているのかな?と思った。しばらく走ると、反対車線を走っていたと思われる車がどういうわけかこちら側の道路のガードレールに突っ込んだ状態で、道を塞いでいた。少し先には、反対車線で車が正面衝突。たぶん、最初の車がスピードを出しすぎてカーブを曲がりきれなくてガードレールに追突。道を塞いでいたので、避けようとして反対車線に出た後続の車が向こうから走ってきた車と正面衝突したのだろう。幸いけが人はいなかったようだが、やっぱり雪道の運転は怖い。今日は古いファイルを地下の保管庫にもって行く作業をした。でも保管庫もすでにファイルでいっぱい。Bさんと一緒に作業をしていたのだが、社長が私に「あなたはコピー取りをして」と言ったので、Bさんがほぼ一人でファイルを地下に運ぶ作業をすることになった。Bさんは私に「帰る時間間際になったら、ファイルを移そう。」と提案した。しかし、社長は「ファイルを片付けることが他の仕事より優先だ。」「このファイルも、このファイルも事務所の棚にあるのが間違っている。これでは必要な物が探せない。」とかなり苛ついていた。Bさんもまだここで働いて半年も立っていない。この事務所の文書管理ができていないのはBさんのせいでも私のせいでもない。でも、いつも私達が叱られる。今日は流石に温厚なBさんも、理不尽だと言っていた。Bさんが地下で片付けをしている間、私は税務署に送る確定申告書に添付する資料のコピーを取ることを命じられた。コピー取りの仕事はすぐに終わり、私は月曜日に言われたとおり、古い資料の整理をした。わからないことを社長に質問したら、「それは今日やる必要はない。来週の金曜日にXXさんが来るから、一緒にやりなさい。」と言われた。XXさんとは、先日ここに面接に来た研修生。彼女は現在私と同じ職業訓練校の同じコースで学んでいる。彼女は私より1年遅くコースを始めたけど、フルタイムなので、6月から研修に入り、私と同じ時期に資格試験を受ける。彼女はまだ学校で授業を受けなくてはならないが、3月から毎週金曜日は研修になるようだ。ただでさえ狭い事務所なのに、もう一人研修生が来るなんて、私の居場所が余計なくなるなーと思った。社長は「彼女はフルタイムで働けるから、あなたと彼女の二人共私には必要なの。」と言ったが、彼女が来たら、私なんて本当に片付け用員になってしまうなーとちょっと落ち込んだ。社長に棚の整理をするように言われた。社長が「Sie sind sehr gut, Wirklich gut!」と突然言った。私は「ありがとうございます。でも、ドイツ語をもう少し頑張らないと・・・」と言ったら、「いや、あなたは優秀だと思うわ。来てくれてよかったわ。ドイツ語は一朝一夕にはどうにもならないから、気にならないわ。」と言ってくれた。肩の荷がどっと降りた気がした。しかし、私の何がいいといったのだろうか?たぶん、真面目で、きれい好きで、嫌がらずに言われたことはなんでもやるところなのかな?あんまり専門的な仕事はしていないし、考えながらしているからスピードも遅いし、Sehr gut と言われてもあまりピンとこない。でも、とてもうれしかった。私が働いていて、困るなーと思う場面は、社長の部屋にはいる時「失礼します」にあたるドイツ語が浮かばないこと。ノックをしてドアを開け、無言で机の上に書類をおいて立ち去る。ちょっと気まずい。あと「お疲れ様でした」「お先に失礼します」という一言も言いたいのだけど、言えずに、いつも曖昧に微笑んで済ませてしまう。私としてはいつも笑顔を絶やさないようにしているんだけど、四六時中無意味に笑っている気持ちの悪い人、と思われていたら困るなー。でも今日の社長の一言で、来週からも頑張ろうと思えた。