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2005.01.13
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カテゴリ:シネマのある日々
昨日の予告どおり、年末年始に見まくったDVD映画レヴュー第一弾は「永遠のマリア・カラス」('02)です。(日本公開は2003年。)

オペラや声楽に興味のある方については説明は不要なくらいの、伝説の歌姫、それがマリア・カラス。
「ディーヴァ」という言葉は、彼女の為に存在する言葉と言われる・・・。


本名、マリア・カロゲロポウロス。ギリシャ移民の子供として1923年12月に生まれる。父親は娘を愛したが、母親は娘に対し冷淡であった。
しかし、ある日マリアに音楽の才能を感じた時から、愛情を注ぐようになり、また音楽教育に力を注ぐ。
その後両親は離婚し、マリアは母と共にギリシャに渡る。

その後、ギリシャで往年の名ソプラノ歌手の指導を受けて見事に才能を開花させ、14歳で歌手としてデビュー。
後の終戦後のイタリア公演での成功が、当時のイタリア最高の指揮者セラフィンに見出されるきっかけとなる。
もともと太めの体型だった彼女は、ヴィスコンティ監督の精神的な支援を受け、11ヶ月間で30kgの減量に成功し、容姿ともに「ディーヴァ」の名に相応しいものとなった。
また、20世紀最高の指揮者カラヤンにも、その才能を見出されている。

しかし、彼女の歌声はもともと「メゾ・ソプラノ(高めのアルト)」であり、努力で高音域を征服していた特殊な声であったために、声の破綻が他の歌手よりも早く訪れていた。その為全盛期と呼べる期間は短く、40歳頃には声の衰えが見え始め、1965年のロンドン公演(因みに演目は「トスカ」)が最後の舞台となった。


ギリシャの船舶王オナシスとのロマンスも、マリアを語る上で重要なエピソードだが、その出会いはオナシスのクルージングに招待された事がきっかけだったという。
彼女はオナシスの豪腕ぶりに魅了され、オナシスも彼女に沢山のジュエリーを贈り・・・実際に彼女はそれを身につけて歌っていたという。この頃からシャネルやディオールの服を愛用するようになる。
が、名声や権力に対して貪欲であったオナシスは、故ケネディ夫人、ジャクリーンと関係を持ち、遂にはマリアを捨ててジャクリーンと結婚。このことに精神的なダメージを受け、ダメージを引きづりながら、パリで隠遁生活を送るようになる。



かなーり、長い前フリですが、このお話を語る上では外せない部分を網羅しておきました;


物語は、声とオナシスを失い、失意の中で隠遁生活を送るマリアのもとに、かつての友人が、マリアを起用してマリアの伝記映画を撮ろうと話を持ちかけるところから始まります。

始めは、声の出ない惨めな自分の姿を曝す事に抵抗を感じていた彼女も、映画の中で「カルメン」を演じるうちに往時の輝きを取り戻していきます。しかし、彼女は、演技しながらかつての輝きと現状(実際には声が出ない)との間で揺れながら、苦しむのです。

見所は、やはり実際のカラス演じるファニー・アルダンの美貌と、この映画を製作するに当たり全面協力したというシャネルのスーツ。(実際、マリア・カラスは「上得意様」だったので)
オペラや声楽の知識がなくても、これだけで見たくなるような魅力があります。

それから、オペラシーンの迫力。コレはひとえに監督が良かったというのもあるでしょう。
というのは、監督フランコ・ゼフィレッリ氏はヴィスコンティ監督(イタリアの名門貴族にして有名な映画監督)のアシストを務め、自らもオペラ・演劇・映画の演出を手がけている方。

実際、ゼフィレッリはカラスとも面識があり、先にも書いたとおりオペラへの造詣も深い。
極端な話、この監督でなければ、この物語は撮れなかったのではないかと思うのです。

劇中の「カルメン」のシーンもスゴイし、端々に有名なオペラアリアの名曲が使われていて、オペラや声楽が好きな方も満足していただける仕上がりだと思います(シーンごとの、アリア選曲も秀逸)。

マリア・カラスという1つの「伝説」をフィクションでありながら見事に描いた作品で、かなりツボでした。

この作品、以前ミニシアターでの上映を見そびれたので、コレがスクリーンで見たらもっと凄かっただろうなぁ、と思うのです。


追記:監督のフランコ氏、代表作は「ロミオとジュリエット('68)」「ブラザー・サン シスター・ムーン('72)」「ジェイン・エア('96)」「ムッソリーニとお茶を('98)」なんだそうな・・・。
観終わった後で、あの「オリビア・ハッセー版のロミオとジュリエット」を撮った監督!と知り、かなり興奮しました(興奮するタイミングが遅いっちゅーの)!
作品群を見ると、伝記的な映画がお得意な感じです。

「ブラザー・サン~」はアッシジの聖フランチェスコの伝記映画だし(これ、見たいんだけど、近くのレンタル屋さんにないの;)
あとの2作は、ビデオと飛行機の中で見たけど、そこそこ面白かったです。





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最終更新日  2005.01.14 01:03:47
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