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テーマ:ふれあい(15)
カテゴリ:ふれあい
今週も変わらずサコ婆ちゃんちへ行った。
部屋へ入るなり、待ちかねていたのかサコ婆ちゃんは 「今日は頭を洗ってくれる」と言う。 そう、前回に購入したシャンプーハットがまだ未使用である。 あれ以来、サコ婆ちゃんは洗髪を要求してこなかったから 残念ながらあのシャンプーハットは 使用しないまま忘れられていくのかと思っていた。 よほど頭髪が気持ち悪いのかわからないけどとにかく良い機会である。 チャンスを逃してなるものかと、早速、洗髪の準備にとりかかった。 シャンプー、コンディショナー、プラスティック手袋、雨ガッパ、シャンプーハット。 この準備物を見ただけで、どんな洗髪体勢が予想出来るだろう。 私はサコ婆ちゃんに、前面をボタンで閉じるようになっている 上下続きの雨ガッパを前後逆に着てもらった。 次にシャンプーハットの出番である。 サコ婆ちゃんはシャンプーハットを見るだけで 触ろうとしなかったので私が見本に被って見せた。 ・・・・・・うん、100円にしては案外、肌触りが良くてよく締まる・・・・・・ サコ婆ちゃんは私からシャンプーハットを受け取ると 少し照れ笑いをしながら、ゆっくりかぶった。 「ああ、これはきつくて合わないわ。もっとゆるくないとダメよ」とサコ婆ちゃん。 サコ婆ちゃんの頭は私より随分小さい。 これ以上ゆるくすると、使用価値がないので私は 「湯がかかったり目に入ったりしないように、このくらいは必要」と言い、 本番に取り掛かった。 少しでも空間が出来ると湯が入ってくるからと、 シャンプーハットを両耳の上側に納まるように被ってもらったが それでも、一滴の湯も漏れないわけではなかった。 おしゃべり好きのサコ婆ちゃんは、 洗髪をしている間もずっとしゃべり続けながら頭を動かすものだから シャンプーハットと頭の隙間から漏れたお湯が顔を濡らす。 洗髪が終わってサコ婆ちゃんは感想をひとこと。 「こんなものでは、婆ちゃんの役には立たないわ。 顔にお湯がかかるもの」 ・・・うーん、顔にお湯が全然かからない方法なんて、あるかなあ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年09月13日 03時40分01秒
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