ウーちゃん(その10)
そんな中で次に私が考えたこと。それは、子供たちに何と言い訳をしようか、何と謝ろうかということでした。子供たちに嘘をつく訳にはいかないから、とにかく謝るしかありません。私の頭の中には、泣きじゃくる娘たちの映像が浮かびます。「ハー・・・・・」出るのは深いため息ばかり。その後、急いで帰る気にもなれず、そうかといっていつまでもペットショップに居るわけにもいかずゆっくりと自宅へ帰ってきました。「あー、今晩だけは娘たちに会いたくない。」 当然ながら、その晩はまるでお通夜のようでした。いつものようにウーちゃんと遊ぶのを楽しみにしていた娘たちの笑顔と引き換えに、大粒の涙を見たときには,私自身が情けなくてたまりませんでした。 (その11へ)