サコ婆ちゃんと私(1)
今日から6月。さすが梅雨らしく、明日は雨らしい。 普段は天気のことなど、全然気にする性質ではない我が母「サコ婆ちゃん」は、今回だけは 少しばかり明日の天気が気になるようだ。それもそのはず、明日は待ちに待った外出の日。新婚の孫夫婦が両祖母4人を、島のバラ園に招待してくれているのだ。ただ、今回のサコ婆ちゃんには、天気以外に気がかりなことがある。連れてってくれるはずの孫のダンナ様の体調が少し悪い。彼は「ボクの体調が悪いから・・・」などと自分の都合で断るような性格ではないので,無理をしないかと心配している。 結局、天気もかなり荒れるらしいという事で、明日のお楽しみ会は延期になった。とは言っても、次に行ける所はバラ園ではないかもしれないが・・・。娘の私としては、サコ婆ちゃんの大好きなバラの花だっただけに、残念がって気落ちしてないかと声をかけたら「また、次にしたらええ。機会ならまたあるよ。」と優しい言葉が返ってきた。 そっかあ。機会はまだあるって?それにしても、サコ婆ちゃん。娘の私には「私は身体が弱いから、長生きは出来ないかもしれない。今、やりたいことは今でなくっちゃダメなんだよ。待てない、待てない!」って言うよね。あれは、何なの