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カテゴリ:食
先日、ネットで日本のファンタジーアニメ『アリソンとリリア』の第6話を観た。
話の中に、紅茶にジャムを入れて飲むシーンがあった。 軍人のベネディクトが、「本当はね、お皿に添えて食べながら飲むんだが、面倒くさがりの兵士たちは、混ぜて一緒にしてしまうんだ。甘いものは疲れが取れるからね」と言いながら、紅茶にジャムを入れて飲んでいた。 同じく軍人のアリソンは、「すべての兵士がそんな飲み方してるわけじゃないわ」と反論。 昔飲んだ「ロシアンティー」と言われるもの。紅茶の中にジャムが入っていた。 私はそれを、これがロシアの紅茶の飲み方なんだ~、と何にも考えないで飲んでいたけど、ロシア料理屋に通うようになってから、それがロシアンティーではないことを知った。 そのお店では、紅茶とジャムが別々に出てきて、最初は知らずにジャムを紅茶に入れて飲もうとしたけど、その店に連れて行ってくれた人が、本当はジャムを紅茶に入れて飲むものじゃないんだと言うことを教えてくれた。その人は紅茶にジャムを入れると紅茶の温度が下がってしまうから、寒いロシアではジャムを紅茶に入れたりはしないんだと言っていたけど・・・本当のところはどうして紅茶にジャムを入れないんだろうか? 日本ではどうして紅茶にジャムが入ったものをロシアンティーと言うんだろう? 「アリソンとリリア」で言っていたように、ロシアの軍人が本当にそうやって飲んでいたのを見て真似したのがきっかけだったからだったりして イタリアに来て以来、ロシアンティーを飲んでいないけど、この「アリソンとリリア」を観て、ふと思い出した。 久しぶりに思いっきり濃い紅茶でロシアンティーにするかなぁ。 コーヒー大国イタリアでは、紅茶はあまり飲まれていない。 最近は各家庭にティーバッグがあっても当たり前だけど、私がイタリアに来たばかりの頃は、紅茶がない家庭も珍しくなかった。あったとしても、かなり古ーいティーバッグだったりして・・・。 初めてイタリア人の家庭で紅茶を飲んだとき、500mlくらい入るカップにティーバッグを入れて、中に並々とお湯を注ぎ込まれたものが出てきた。 ティーバッグに直接お湯を当てたものだから、ティーバッグはふくれあがりまくり。お湯が多すぎて、水っぽい。・・・これを紅茶と呼んでいいものかどうか???? どちらかと言うと濃い目の紅茶を飲み慣れた私には、それは、まるでイタリア人にとってのアメリカンコーヒー。作ってくれた人に悪いから全部飲んだけど・・・決して美味しいものではなかった。 ・・・って言うか、どうしてあんなにお湯を入れる必要があるわけ!?!? コーヒーはあんな濃いのをちょっとしか飲まない国民なのに、どうして紅茶やハーブティーはあんなに水っぽいの? 不思議だー。 とっても水っぽい紅茶に砂糖をたっぷり入れるのがイタリア風。 おかげで甘い水のよう。 ペットボトルで売っている紅茶も、見るからに水っぽそう。色がすごく薄いの。実際のすごく水っぽいの。で、必要以上に甘い。甘ったるい。 イタリアンティー、あまりオススメできません・・・ 〔追記〕 イタリアの紅茶について、大事なことを書き忘れていた! イタリア人の家庭・バールで紅茶を注文するとほぼ毎回「レモンは?」と訊ねられる、もしくは、レモンのスライスが一切れ付いてくる。 私は昔、レモンティーを好んで飲んでいたこともあるけど、最近はもっぱらストレート。なので、レモンを入れないと言うと、「レモンを入れない紅茶なんて美味しくないでしょ」的なことをイタリア人に言われたことが何度かある。 さて、そのイタリア人のレモンティー、どんなものかと言いますと、 1.紅茶にレモンの汁を絞って入れる(結構入れる)。おかげで水っぽい紅茶がレモン湯になってしまう。 2.レモンを紅茶に入れてスプーンでレモンを押さえつける。そのレモンは紅茶を飲み終わるまでカップの中に残ってる。 私の周りの大抵の人は1のやり方でやっているけど・・・どちらも決して美味しいレモンティーとは言えないでしょ。 アールグレイにレモン汁を入れて飲むのも当たり前。 ・・・イタリア人はコーヒーだけ飲んでた方がいいかもねぇ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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