気ままな映画日記 「告発のとき」
映画を観ようと思うきっかけにキャスティングが重要な位置をしめるのであるが、この映画はトミー・リー・ジョーンズ、スーザン・サランドン、シャーリーズ・セロンという、ビッグキャストだったので「お♪」と思ってかりた。中でもトミー・リーとスーザン・サランドンは好きな役者なので、彼らがキャスティングされていると内容おかまいなしにさくっと借りてしまうことが多い。ストーリー元軍人のディアフィールド(トミー・リー・ジョーンズ)はイラクから帰って来るはずの息子が脱走したことを知る。息子をさがしに自らいろいろ調べているうち、アメリカ軍が隠そうとしている事実や知りたくはなかった愛する息子の変貌をしってしまう。イラクへ派遣されたアメリカ軍兵士のPTSDが問題になっているそうだ。「硫黄島からの手紙」でもそうだったように、究極の人殺しを正当化しようとする戦争で、多感な若者が人道的考え方や自らの良心を持ちつつも、国のために戦わなければならないという矛盾によって心を痛めている。PTSDはその矛盾を精神的に処理できなくなった結果が招くともいわれている病気だ。戦争映画は嫌い。邦画も洋画もアニメもだめだ…。心の行き場がない。怒りや悲しみをどこに向けていいのか分からない。心の行き場はおそらくこれから先、未来である。そんなことはわかっている。でも好きな映画でそれを感じなくてはならないのが辛い。この映画はっきりいって重いっす…。もしかれらアカデミー賞俳優がキャスティングされてなかったら…寝てました、アタシ…(爆)。いっちゃん心に残ったのは、星条旗をわざとさかさまに掲げるシーン。アメリカは病んでいる…。いや「いた」?そう、私はにわかアメリカ人と化し、「Yes, we can!」と叫んでいた人間ですから~(爆)。やっちゃってくれ、オバマ!オリジナル・サウンドトラック 告発のとき