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カテゴリ:音楽
うーんめちゃくちゃ面白かった!!!
ストーリー展開もテンポ良いのですが ピアノを勉強している者にとってはたまらない描写の数々にのめりこんでしまいました。
ピアニストを目指す遥は 家事で祖父と従姉妹を亡くし自分も黒焦げ状態になってしまった。 特待生だった彼女は火傷で将来を絶望視されていたが 伝説のピアニスト・岬洋介の指導を受けて奇跡的に復活する。 その頃 彼女の周りで不審な殺人事件が相次ぎ 彼女にも魔の手が忍び寄る。 途中に出て来る名曲の数々を頭の中で追いながら読むのもとても楽しいですね。 音とか演奏の仕方などの表現がすごくうまくて臨場感があります。 この岬洋介のレッスンの内容が 次男のピアノの先生とそっくりです。 先生もよく 「そこは肘をラクにしてゆったりと大きく自由に」とか 「これは再生芸術なのだから、きちんと指示通りの運指をしなさい。ちゃんと勉強してる人が聞いたらすぐにわかってしまうものなのよ」 とかおっしゃるんですが この本でも同じような事を言っています。 「誤りや歪曲があってはいけない。音程もスタッカートも何一つ間違ってはいけない。 同じ音が出るなら指定どおりの指使いでなくてもいいのでは?と思うのは確かに合理的な考えだね。 でも作曲者が敢えて複雑な指遣いにしているのは何故だと思う? それは音程というものが指先だけで作られているわけではないからだ。 指先に触れる鍵盤の感触、演奏時の腕の振り、手首と肩に伝わる振動と鳴り響く音、 そういうものが共鳴し形になったものが音程だ。 作曲者の意図は当然指使いにも反映されているのだから、演奏者も忠実に再現しなくては ならない。」 とまあ、ここは演奏の基本中の基本事項で その先があるのですが 音楽家の方がたって皆さん志は同じなんですね。 さて 次男が勉強しているモーツァルトのピアノソナタ310番は人気の1曲です。 先生も「私はこの曲が一番好き」とおっしゃっていました。前にも色々と書いた事があるので省略。 さて、この曲の次は何を弾くのかと楽しみにしていたら333番でした。 先生のレクチャーからレッスンが始まります。 先生「次男くん、この曲はね、モーツァルトの円熟期の曲なのよ。上品な曲よね」 上品なのか何なのかサッパリわからん次男ですがとりあえず黙って聞いている。 実は 次男は今 私が中学生~高校生の頃に使っていたモーツァルトのソナタアルバムのテキストをそのまま使っているんですが この333番は・・・・ほんっとにつまんなかった記憶があります いい曲だなあとわかるのは大人になってからなんですね。 パワーで弾きまくる次男のモーツァルト310番はスポーツ的らしい 音楽家を目指しているわけではないのでまあいっか お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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