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テーマ:DVD映画鑑賞(14213)
カテゴリ:映画与太話
今月のピンク映画。『ウォーターメロン』。
先月、『脱皮ワイフ』を観て、どうも『ウォーターメロン』と世界観や登場人物が重なるようなので、観ておくかと観ることに。 『脱皮ワイフ』は自尊心が強く自分の「スタイル」を貫こうとする売れないミュージシャンの溝呂木、同じ男とセックスを繰り返すと「脱皮」する美樹、「オリコン30位入り」するも泣かず飛ばずのニイサンをマネジャーとなってまで支え続けるテツの微妙なスレ違いの関係を描いた佳作。 変な格好でカツラをかぶり熱唱する小沢和義。夫婦間の問題。 成長を巡る泣かせのストーリーながら、ユルすぎる雰囲気と台詞回しが錯綜してかなり笑える。 さて、『ウォーターメロン』。 予告編で観たとおり溝呂木も一応登場。薬局でクスリを購入。 ストーリーには全く絡んでないが、愛と狂気のデュアル・ムービーということらしい。 内容は、自らの巨乳に嫌悪する千香は、しなくてもいいウソをつく虚言癖の博士に、次第に鬱憤をためていく。何がウソで何が真実なのか、なにを信じたらいいのか分からない千香はすれ違いを感じるのだった・・・。 自意識過剰からくるものなのか、とにかく内省して、心の中に鬱屈していく千香の「心の声」と現実との掛け合いで物語りは進行していく。 ただ、こういうスタイルは役者の演技力とかに依存せざるを得ないので、難しい側面もある。 心の声を関西弁にして、このあたりをテンポで切り抜けようとしたのは、演出上よかったのではないかとは思う。 物語としては、『脱皮ワイフ』のラスト近くの「人ってすげぇなぁ」とリンクして、それぞれの物語を貫く骨子となっているのが、デュアル・ムービーっぽくて良い。 予告編を観て気付いたのだが、本作に登場する風呂場女(黒沢愛)は、これまたフルモーションレーベルの『マグマのごとく』の湯の中でしか感じない妻の役なのか。 さらに、この『マグマのごとく』には『クエスチョン』の水元ゆうなも出演しているようだ。 結局、第1弾から観なきゃならんか。 ところで、本作、全くエロくない。 子供の頃、アクションもののB級映画かなんかで、酒場に入ってきた巨乳の女を見て、「すげぇ、メロンみてぇだ」というセリフがあって、なんとなく「これはスゴイことだぞ」と興奮したものだが、メロンより大きいスイカなのに(デカけりゃいいってものでもないけれど)興奮しないとは、これ如何に。 明らかに、撮り方の「ヘタさ」からくるものだと思うが、エロくないのはよろしくない。 『脱皮ワイフ』の方がエロイ。 バックでしたかったことを知った後の、お尻を突き出してフリフリするところとかは、可愛くてよろしい。 両作とも、ファンタジー要素を持った変な作品だ。 監督の本田隆一は他に変な映画を撮っているようなので、諸作品も観てみたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年05月25日 01時20分51秒
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