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テーマ:DVD映画鑑賞(14214)
カテゴリ:映画与太話
アメコミの話が中途半端に終わったんで、これまた中途半端に終わっていた『御用牙』の映画版の話でも。
輸入DVDのメニュー画面は こんなの。 周りのワッカが前後に動いているんですが、 朝丘雪路を勝新太郎が座禅ころがしで責めているシーンから、ピックアップされてます。 内で動いているのを視覚的に表現した斬新なシーンですね。 エロマンガ・AVでも、断面描写などによる膣内描写・口内描写とともにそれなりの歴史がありそうですけど、長くなりそうなんで。 横山まさみち先生よりも、『ふたりエッチ』よりも早いということで、先進的といえば言えなくもないかと。 朝丘さんがヌードNGなんで、顔のアップばかりではもたんとの苦肉の策のような気もしますが・・・。それはそれとして。 よほど気に入ったんでしょうか、これ以降のシリーズもメニュー画面は全てコレで統一されています。 因みに、洋題は『HANZO THE RAZOR sword of justice』。 冒頭から木槌で鍛えております。 歴戦を物語る木の台に感無量。 これ以外にも米俵に突っ込むんで米をかき出すというシーンなんかもあって、マッチョな妄想に支えられた逸物で事件を解決するストーリー柄、商売道具の手入れは重要ですからね。 マンガ前半にあたる小池一雄によるキャラクター至上主義を強調。脚本も小池なので娯楽映画にはこれしかないということでしょうか。 確かに絵面は強烈ですな。 さてさて、話の筋は、マンガでは大奥の秘密を巡る初期の話です。本当はマンガ版と比較して、アレコレしたい所ですが、押入れの奥にしまいこんであるんで、片手ではなんとも。 手首が回復次第、追記予定。 「拷問をかける側こそ拷問を知るべき」という拷問試し理論で、上役の西村晃に止められるほど石抱きの刑を限界まで味わうくらいですから、当然、自宅にも拷問部屋があるわけですが、それ以外にも仕掛けが多々施されていまして、 「蟻一匹入れぬ」ならぬ、ヤモリ一匹で、分かり難いですけど、矛先にはヤモリが刺さってます。 真ん中の黒い点。 他にも、風呂場には刀、メリケンサック、槍まで装填されています。 そんな屋敷に大名火消しに扮した刺客が飛び込んでくるわけですから、 メリケンサックで、襖越しの蹴りで、大流血。 さらに、 串刺し。 『子連れ狼』シリーズでみせるサービス精神満点の流血と殺陣よりは見劣りするものの、マカロニ時代劇に仕立てあげて、娯楽作にする手腕はさすが三隅研次。お見事。 因みに、オープニングでは石橋蓮司が鼻に一撃喰らってザクロとなってます。エロ、グロが売りですからね、この手の娯楽作では。 もちろん、『斬る』とか『剣鬼』とかも悪くないですけど、様式美云々は他の監督に任せてもいいかと。 同じ『斬る』なら岡本喜八の方が、チャンバラしていて好きなんですよね。仲代達矢、高橋悦史、岸田森とかもいいですから。 そうこうしてるうちに、嫌疑のある女をパクって自分のモノで責めたて自白させるお決まりのパターンに。 朝丘雪路が裸を吹き替えでやっちゃうようにNGなんで、渥美マリが回されております。 始めは「やめて!」だったのに、大絶叫とともに音楽が響き渡ったところから、「後生だから、やめないで」になるという。 男性本位が詰まった素敵なロマンに、噴飯するや、激怒するや。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月30日 00時38分48秒
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