マガの体油包（やっぱりこう書くのか）を破るため、万針衣と紅背兜ゲキバズーカ「激激砲」が登場という戦隊ヒーローものらしい展開の回。
　
　激気をより早くチャージするため繊細な指遣いの修行としてピアノの練習をするブルーとイエロー。ボコボコにされることに我慢ができなくなったレッドは、美希の子と豚の角煮ーっの修行。
　「猫踏んじゃった」の意外な効用だとか、色んな意味で忍耐は大事だよなと学べる内容でしたよ。

　ところで、マスターシャーフーの口癖「暮らしの中に修行あり」は『ベスト・キッド』のミヤギさんことノリユキ・パット・モリタの「ワックスかける、ワックスとる」などの修行方法のパロディなのは周知の通り。
　ユエン・シャオティエン (袁小田) も入ってますかね。
　永井一郎ですから奇抜な達人はハマリ役ですな。

　それはそれとして、このベスト・キッド風の修行方法には、さらに元ネタがありまして、チャン・ツェー（張徹）監督によるスター総出演のショウブラ作品『少林寺列伝』がそれ。
　
　注目はその修行方法。
　方世玉役のアレクサンダー・フー・シェン（傅聲）が火の番の薪割りで虎鶴雙形拳を学んだりとか、サイモン・リー（李藝民）が二年間も粥をかき混ぜ続けて棍法を学んだりとか。
　五毒のフィリップ・コク（郭振鋒）が軽気功の鍛錬をしてたりもします。ヤモリ拳じゃないです。足の錘を外した途端、ピョーンと一跳びで３ｍほど跳び跳ねるあたりスゲー。
　他にも五毒の面々が出演してます。
　チャン・シェン（江生）がちょっと分かり難いかも。
　
　この映画、他にも色々と堪らんのですが、どうせそのうちまた登場していただだくんでその時まで。
　
　それにしても、前回、シブく決めたはずのマガは、ソリサとできてバカップルになっちまいました。態度も尊大。
　当然、ウェス・クレイヴンが『スクリーム』で挙げた「ホラー映画で生き残るためのルール」その２はここでも生きていて、それを破った哀れマガとソリサは昇天。合掌。だから言わんこっちゃない。