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瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内シーカヤック日記

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December 29, 2007
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カテゴリ:日記
今日から正月連休。 いつもなら、シーカヤックにテントを積んで、どこかの島にキャンプツーリングに出かけるのだが、残念ながらこの年末年始は荒れ模様の天気予報。

*** 立川談笑の『時そば』 ***

朝、雨は上がっていたので、まだ暗いうちから起きだし、ウオーキングに出かける。 お供は、いつものiPod。

今日は『立川談笑』の落語を聞きながら、歩き慣れたコースへ。

演目は『時そば』 有名な話なのだが、談笑が演ると、まさに『談笑の時そば』としか言い様のない芸になる。

歩きながら、ついついニヤニヤと笑ってしまい、人とすれ違うときには笑いを抑えるのが大変である。 私でも、早朝、独りでニヤニヤしながら歩いてくる人とすれ違うのは、さすがに気味悪いと思うしね。

*** 『イラサリマケー』と『シャブ浜』 ***

立川談笑を知ったのは、『イラサリマケー』 これが、談笑との衝撃的な出会いであった。

そして、その次が『シャブ浜』 これで完全に、談笑のファンになってしまった。 人によって好き嫌いがあると思われる、これまで聴いたことのない『激しい落語』
こんな凄い人が居るんだ!

『志ん生』さんの『芝浜』も、年期を感じさせる深みと味わいがあって好きなのだが、初めて聴いた談笑のシャブ浜は、落語に対する見方が変わるほどの衝撃を受けた。

『イラサリマケー』、『シャブ浜』、そして今朝初めて聴いた『時そば』

いやあ、本当に凄い落語家が居るものである。

*** 銭湯にて ***

昼からは、クロックスをつっかけ、歩いていつもの銭湯へ。

番台で回数券を一枚渡し、ガラリと引き戸を開けると、常連さんたちの顔が見えた。 『こんにちは』 どうやら今日は、いつもより人が多いようだ。

風呂に入ると、ここで会うといつも話をさせていただく、年配の常連の方が、浴場の床に座って柔軟体操をしておられた。 足を広げて体を前に倒すと、頭が床に着いている。 すごい柔軟性!

体を起こし、私に気づくと、『お、久しぶりじゃの』、と声をかけていただいた。

『ええ、来てはいたんですが、遅い時間が多かったものですから』 『そうよのう。 あんたらは現役じゃけんのお』

『それにしても、体が柔らかいですねえ。 驚きました』 『いやあ、家では毎朝体操しよるけん』 『そんなから、元気なんですね』 『これでも、昔は硬かったんよ。 毎日やりよったら柔らこうなる』

70歳だというが、驚くほどの元気さ。 そして、体を維持するための日々の努力。 私も少しは見習わねば!

***

ミストサウナに入って汗を流し、水風呂へ。 その水風呂では、『やっぱりこの水風呂がええよのお』 『ほんまですね』 『わしゃあ、この水風呂があるけえ、ここに来よるんじゃ』

そう、ここの水風呂は井戸水なのだ。 昔は、酒造りにも使われていたという名水である。

『こりゃあの、500mの地下から汲み上げよるんで。 じゃけえ、夏は冷たいし、冬もそれほど冷たくない』 『そうですよね。 ほかの所の水風呂は、体が冷えるばっかりで、やっぱりここが一番ええですね』

***

この銭湯では、常連の年配の方々が、タワシやタオルで他の常連さんの体を擦っている光景をよく見かける。 みんな昔からの知り合いで、とても仲が良いのだ。

ヒゲを剃り、頭を洗う。 タオルに石けんをつけ、体を洗い始めると、後ろから声が。

『にいちゃん。 体、擦っちゃろうか?』 私は驚いて、『いやあ、ええですよ。 そんなことしてもろうたら、バチがあたりますよ』

『なあに、バチなんかあたらんよ。 のう』と横に座っていたおじさんに。 するとその方は、『バチがあたってもええじゃないか』と笑いながら返す。

すると、私のタオルを取り上げ、『擦っちゃるよお』 『すみません。 ありがとうございます』
 『これがタワシならええんじゃがの』と、いつもタワシで自分の体を擦っておられるその方。

申し訳ないような、気恥ずかしいような、そしてうれしくもあり、なんとも不思議な気持ち。

『ありがとうございました』 『なあに』

***

そういえば妻も、昔一緒に行ったその銭湯で、横に座っていたおばあさんに体を流してもらったことがあると言っていた。

大きなお風呂で体を伸ばし、サウナで汗を流し、井戸水の水風呂で体を引き締める。 1年の疲れが癒された。
スーパー銭湯や、遠くからの旅行者が多い温泉では決して味わえない、地元の銭湯ならではの、まさに『はだかのつきあい』を実感した一時。

地元に、こんな善いお風呂屋さんがあって善かったなあ!





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Last updated  December 30, 2007 09:16:41 AM
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