瀬戸内シーカヤック日記: パドル製作ワークショップ-2
工房の中に敷いたシュラフの中で、グリーンランドパドル製作ワークショップ、二日目の朝を迎えた。昨夜の宴の跡を片付けると、飲み疲れた胃にやさしいお粥を中心とした朝食。 この心遣いがうれしい。 酒飲みの気持ちがわかっている。***コーヒーを飲んで二日目のワークショップを開始した。 まずは、電気コテを使ったネーム入れ。 参加者は、パドルにどんな言葉を刻み込むかを思案する。私は迷わず、愛艇にも書き込んでいる『Wave Walker』に決めた。まずは、練習用の木の板の上で書いてみる。 力の掛け具合、文字のR部分がなかなか難しい。 ロゴはどうかな、字の大きさは、大文字それとも小文字。。。いよいよ本番。 意を決してパドルの上に鉛筆で下書きし、電気コテで字を刻み込んで行く。集中、集中。 まあ、こんなものかなー。エルコヨーテ曰く、『まあ、すぐに見慣れますから』。 確かに!***その後は、グリーンランドパドルを使った漕ぎ方、パドルのメンテナンス方法のレクチャー。 そして昼食を摂り、二日間のワークショップは無事終了した。***午後は、せっかく仲間が集まったのだからという事で、近くの川で肩ならしをすることに。この日のために、久し振りにリバーカヤックを引っ張り出して、クルマに積んできた。『ダンサープロライン』。昔はポピュラーなカヤックの一つだったのだが、数年前にカタログ落ちしたモデル。 最近の極端に短いリバーカヤックに比べると、異常に長く見える。***ダンサープロライン、コルシカ、名前を忘れたマイナーなカヤック。 こんな3艇が並んでいる光景は、まるで10年前の川の様だ!冷たく強い風が吹いているので、3人とも防寒対策をばっちりと決めて、静かな川面に漕ぎ出した。7,8年振りのリバーカヤック。 最初はフラフラとした感じで、へっぴり腰状態だった。 上流に、下流に。 そして流れを横切り、艇を傾け、サーフィンの真似事などなどしているうちに、少しずつ昔の感触を思い出した。やっぱ、たまにはリバーカヤックに乗らなあかんなー。 今回、こんな機会をつくってもらえて良かった。エルコヨーテ曰く、シーカヤックだけだと、どうしても体の動きが単調になり、体の切れが悪くなるのだそうだ。2時間ほど、フェリーグライドやローブレースターン、バウラダーターンなどの練習をして、久し振りのリバーカヤックに体を慣らし、川から上がった。***パドル製作、温泉、旨い料理、リバーカヤックの肩ならし、将来の企画とその実現に向けた今年の宿題。 たっぷりと楽しんだ週末であった。今週末は、ぜひパドルの試し漕ぎがしたいなー。