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天使になれない

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1998年。
もうすぐ36になる冬。
私の一家は、1年後、イギリスに家族ぐるみでの留学が決まっていました。


その冬、私は相も変わらず、大手出版社の受験問題集を作成していました。
〆切迫る季節。子供を寝かしつけた23時過ぎからが仕事タイム。


ワードで原稿を作成しつつ、同じそのPCで、
ICQやチャットや掲示板でネット友とも交流する時間。


その友達の中に、彼がいました。


ネット友って、とてもすてき。
仕事の合間に彼らと話すのはとても楽しい。




直接会う前から、彼は面白いことを言っていた。

彼の古くからのネット友のゆぅかさんが、
ご主人の転勤で、偶然にも、私の住む街に越してくることになった。


それを知り、彼は言ったのです。
「もうすぐ家賃の更新が来る。その機会に、僕もかやのの住む街に引っ越すよ。」
と。


私はただ「そうなのね。」と答えていました。
仲良しの友人が引っ越してくるのは別に悪いことじゃありませんからね。
それにどうでもいいことだし。おもしろいし。



実際に会うようになってからも、彼は「かやのの街に引っ越す」と言い続けていました。



1999年。
その頃 季節は春から夏。


気持ちの良い緑の中で、私と彼は、娘の幼稚園のお迎えの時間まで、
二人でよく会って話をしていました。
手をつないで歩いたり、木陰でキスすることもありました。


が、手をつないだりキスしても、「それがなにか・・・?」
という感覚で 私はおりました。


私にとっては別にそれは、ただ単に 拒むほどのことではないから、
と それほどのものでした。



私は、父のために主人と結婚し、子供を二人産みました。
その経験が、私の尊厳を傷つけ、人間性を麻痺させていました。



だから、彼と手をつないだりキスしたりしても、なにも感じなかった。






・・ただ、イヤではなかった。



そしてそのこと・・・<かやのは薫をイヤではない>ということ、
それが大事なことだと、薫は気がついていたようです。







2006年05月01日





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最終更新日  2008.06.19 23:07:13
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