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天使になれない

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2001年2月。
結婚以来の習慣どおり、主人のご飯は既に用意できています。
お風呂も沸いています。新しい着替えも用意してあります。


「お帰りなさい。お疲れ様でした。」


そして、実際には数日前から越していたのですが、
今日から出て行くつもりだと伝えました。


「今日から?」


以下、私の言葉です。
全て、とても大切なことなので、
ひとことひとこと、注意深く、ただし、なんでもないことのように言いました。


「留学中は、ごめんなさい。いきなり離婚と言ったけれど、
あんな言い方をしたのは、私のわがままだし、考えが足りなかったと思います。
しばらく一人になって、これからのことを考えたいのです。
一ヶ月、考えさせてください。お願いします」


「ご迷惑は極力かけないよう気をつけます。だから、子供達も連れて行きます。
週末はこちらに戻るようにさせますから、土日は子供達をお願いします。
家事も今まで通りしておきます。」


「それから・・まだ離婚と決まったわけじゃないのだから、
お互いの親類には内緒にしておいてください。
あくまでも私の我侭なので、無駄な心配をさせては申し訳ないので。」


「なにかあったら携帯に電話をくださいね。」


全部言えました。


主人が言ったことは、


「もう離婚しかないと覚悟して帰国したので、ほっとした。
一ヶ月なんだね。
その間、僕の口座につながるキャッシュカードは返してくれ。」


でした。
主人は承知したのです。
そして、今まであまりなにもしてあげられなかったから、と言って、
数日後300万円をくれることになりました。


私と子供達は家を出ました。
結局、1年前、バス停で留学を見送った日が、
私が主人と同じ家で暮らした最後の日になりました。






2006年06月23日





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最終更新日  2008.06.19 22:42:57
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