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天使になれない

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主人に国際電話で離婚を切り出した頃、つまり主人の帰国の3ヶ月前のことです。


入学手続きとか、娘関係のことも色々忙しいし、日々の生活もあります。
それを一つ一つ行いつつも、主人が帰国する前にしなくてはいけないことは3つありました。


1)別居の意思を実家に伝える
2)離婚の意思が固いことを主人に伝える
3)家を探して引っ越す


この中で、一番時間がかかるのは3)ですが、一番やっかいなのが1)です。
父は怖い人なのです。


決行は、主人の帰国を翌月に控えたお正月です。
お正月には、私の実家に家族が集まります。
その晩、私の方から父に、話があるのと言いました。


父に、来月主人が帰国するけれど、しばらく別居したいと伝えました。


「理由は男か?」と父が尋ねたので、
「いいえ」と答えました。


「本当だな?」と父がさらに強く聞きましたので、
「本当に違います」とこちらも強く答えました。


「では理由はなんなのだ」と問われたので、


「疲れてしまいました・・・。
結婚して10年頑張ってきたけれども、もうとてもこれ以上は出来ないのです。
自分が今後どうしたらいいのかもわかりません。離婚したいのかもわからないです。
とにかく、一度ひとりになって、ゆっくり考えてみたいのです。
どうか許してもらえないでしょうか。」


そういうことを伝えましたが、
「お前は我侭だ」と父に言われました。


そして、またいつものように、長々と父の説教が始まりました。


これが長い。2時間も3時間も続きます。


時々、正しく相槌を打たないといけないのですが、それもまた難しくて、
父の機嫌を益々損ねる。


あまりにしつこいので、いづれ私もブチ切れる。


そして、父と、またいつものように言い合いになりました。


「お前はいつまでも進歩が無い。いい加減前を見ろ」と父。

「最初から結婚したくないと言っていたのに、無理矢理結婚させられました。
努力はしたけれど、どうしてもいつまでたっても好きにはなれない」と私。

「結婚は好き嫌いでするものじゃない。あんなに可愛い子供達まで作っておきながら」と父。

「結婚したら子供を作るのが当然だと思っていたから!でも作ってもなにも変わらずますます辛いだけです。」と私。

「なにを小娘みたいなことを。母親だろうが!」と父。

「私はどうしても主人が苦手だ。あの爬虫類のような目を見るだけで身がすくむ」と私。

「自分の夫になんてことを言うのだ(怒)!!!!!」と父。


もうこうなるとドロ試合です。いつまでたっても、どこまで行っても平行線の話し合い?です。
さすがに今回は、父に殴られはしませんでしたが。
お茶はかけられましたけれど・・。


そして、いつもどおり、だあれも助けには来ません。
家には、母も妹たちもいるんです。
怒鳴りあいの声も当然聞こえているはずなんです。
それなのに、だあれも来ないのです。


いつもどおり、あまりの悔しさ、理不尽さ、無念さに、
私の顔は夜叉のようにゆがみ、身体中の骨がガチガチと音をたてて震え出しました。
血のように涙がダラダラと流れ出しました。


そして、翌朝。
私が起きる頃には、父はもうゴルフに行っていませんでした。
母が朝ごはんを用意してくれました。
それをいただいて、私は帰りました。


なにも進展はありません。

でも、無事に帰ってくることが出来ました。

たった一晩留守にしただけなのに、
自分の駅に戻った時には、出発したのは遠い昔だったような気がしました。


家に着きました。
「ただいま」
薫が待っていました。
「おかえり。」
私は心がガチガチに固まっているので、笑うことが出来ませんでした。
でも、ちゃんと帰れました。
うれしかったです。


・・・・・
私のしていることは、本当に恐ろしいことです。
子供を持つ母親のすることではありません。


でも、母親だから、自分が生きていなかったら子供も生きないから、
がんばるんです。


あの父に、別居を認めてもらえるなんて思ってもいませんし、
今回の目的は、そんなことではありません。


今回の目的は、私が別居したがっている、ということを知らせるだけです。


別居させて下さいと私が言う。
だめだと父が言う。


それでいいのだ、と薫も言いました。


実際に別居して、いずれそれは実家に知れる。
その時に、
「そういえばあの時 娘は別居したいと言っていたが、本当に別居してしまったのか・・」
と、じーじ(父のことです^^;)は思うだろう、
そのための伏線なのだから、と。





2006年06月24日





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最終更新日  2008.06.19 22:03:07
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