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カテゴリ:わたしたちのものがたり
別居して一番よかったことは、それは、 私の中にある 夫へのいらだちが消えたことでした。 別居が始まり、約束の1ヶ月が過ぎる前に、主人から電話がきました。 「まだ気持ちの整理がつかないからあと一週間待ってください・・・」 そのまま。ずるずると引き延ばしていきました。 「もうちょっと、このままでいさせてください・・」 主人は一人きりで、壁を蹴ったり吼えたりもしたようですが、 電話越しでは、なにもできません。 なんどか電話で言い合いにもなりました。 私のほうがブチ切れて、携帯をまっぷたつにバキッと折ってしまったこともありました。 主人と電話するたびに怒りまくる私を、 薫がなだめてくれました。 しかし主人は、行き先が危うくなっても、 それでも、最初の約束「お互いの親戚や親しい友人に内緒にする」を きちっと守ってくれているので、余計な介入者も現れずに済みました。 もしも主人が薫のような人であったら・・・ 自身の成功のためには手段を選ばない人であったなら・・・ 別居を崩壊させるために、すぐに第三者を介入させたことでしょう。 第三者が入ると失敗の率が上がります。 だから、なんとしてもそれは、出来る限り避けたかったので あの日、あのような約束をさせたのでした。 <それから・・まだ離婚と決まったわけじゃないのだから、 お互いの親類には内緒にしておいてください。 あくまでも私の我侭なので、無駄な心配をさせては申し訳ないので。> それはもちろん、「約束はすべて守る」という主人の性格を見越しての約束でした。 成功するためには、状況分析だけではなく、 敵の性格を把握することが不可欠です。 真面目で忍耐強く、他人に対して決してキレることのない主人の場合は、 今回のやり方が有効だと思っていましたが、 その通りでした。 別居は、成功したのです。誰に知れることなく。 2006年08月13日 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.06.19 22:45:51
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