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天使になれない

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過去の日記のカテゴリに「わたしたちのものがたり」というのがありました。
私と子供たちと彼との出会い、あゆみ、展開を書き留めてありました。


日記が消えた時に、私の「足跡」もなくなってしまった。
もうあんなに細かくは思い出せないし、昔の気持ちなんておぼえていないから、
今の私は、ゼロからの出発です。



またさらに忘れないうちに、覚えていることを書いておきましょう・・・
細かいことは忘れてしまったけれど、
その頃には気づかなかったけれど、今だからわかるということなら、
今でも書けるから。


人生には、そういうことも、あるのですね。
遠く離れてやっと、自分のいた場所がわかる、みたいな。
ちょうど、山を降り麓に立ち、振り返って初めて、その山の形を知るように。




私は、ずっとだれかを捜していたようです。
いつか必ず「ある人」と巡り会う、そう最初から信じていました。


「白馬に乗った王子」ではありません。
確信を持って、「その人」を待っていました。


わかっていたのは、年齢が自分よりも下なことだけ・・・
(だから私自身が「あ!」と思う相手は100%年下でしたっけ。 exceptシャア)


抗い難い流れで結婚をしました。
結婚してからも、生まれついてのその気持ちはますます強くなるばかり。
でも、そんなにも確信を持っている自分に、自分で気づいていませんでした。


運命で、ふたりの子供を授かったことは、主人に感謝しています。
しかしふたりとも、当時の私の意志とは全く関係なく、何とも不思議な授かり方をしました。


あの頃はわからなかったけれど、今振り返れば、
授かるべくして授かった、としか思えません。
ふたりとも、ここにやってくるためにやってきたように思えます。


子どもとともに、さらに私は待ちました。
結婚して10年。
その間に私は、いつでも出発できる用意ができていました。


そしてようやく、大人になった薫と出会いました。
これで、やっと、薫、私、息子、娘の4人が揃いました。


私も薫もそこで、子供たちと離れようとはつゆほども思いませんでした。
薫と私と子供たちは最初から、ずっと前から知っていた者同士のように溶け合っていましたから。
そしてそれは今も変わりません。



それにしても、子持ちの私と薫とでは、
もっと早く出会っても、学生の薫とではどうしようもなかったし、
もっと遅かったら、私は自分の限界が来ていたと思う。


だから、今振り返ると、
いちばん良い時に、出会ったように思います。


今更ですが、
子供たちはいつでも、私の生きる原動力でしたから、子供たちに感謝しています。
そして、そういう私そのままを好きになってくれた薫にも、感謝しています。









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最終更新日  2008.06.08 20:22:30
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