天使になれない

2007.02.13


高校2年2月








1月３０日夜半。
夜中にSクンはまたしても眠れず、
翌朝、家族はびっくり。

テレビはひっくり返り、
テレビ台の裏に、油性のマジックで大きな殴り書き。
読めない。

カラーボックスにも同じく殴り書き。
５面全てに赤ん坊の顔くらいの大きさの文字。
なんて書いてあるのかはわからない。

レースのカーテン、指とはさみでビリビリに破いてある。

病院に行きたい、と本人が言う。
そう。Sクンは、うちの息子です。








・・・・・・・


1月初旬。
幻聴などは、脳腫瘍のせいではないかと疑い、まず脳外科へ。
MRIを撮る。
異常なし。



1月31日。
娘の受験の前日。

Sクンと精神外来に。
精神外来の中待合室は、今までの脳外科の待合室とは違う。
異質な空間。
ああ　とうとうここまで来ちゃったのかしらという気もどこかでしたかも。

リスパダール錠１mg（毎晩飲む薬）
レンドルミン錠0.25mg（不眠時用）
リスパダール液（イライラ時用）
の3種類のお薬をいただき、
翌々日の2月2日に、脳波を取ることになる。
娘には、なんとしても初日2月1日に第一志望に合格してもらわないと、
私は付き添いができなくなる！



2月1日。
娘の受験。
合格！
娘は合格して晴れ晴れとした顔でこう言いましたっけ。
「これでお兄ちゃんの病院に行けるね！お母さん！」



2月2日。
脳波検査。
ポケモン閃光事件みたいに、すごい閃光を浴びせられるそうで、、。



2月8日。
薫と二人で結果を伺いに行く。
ちなみに先生には、薫や家族の関係も伝えてある。

脳波は異常なしとのことで、ほっとする。
しかしこれからどうしていったらいいのか・・・・。
同じ薬を継続する。

夕方から塾と自宅で授業。とっても疲れた。



こうして、
Sクン、薬を飲んだり飲まなかったり・・・
機嫌がよかったり、悪かったり、・・・・
睡眠導入剤はよく効くが、
毎日飲む薬は、先生も飲みたくなかったら飲まなくて良いというので、
ちゃんと飲まないので、効いているのかどうなのかもわからない・・・
今の病院でいいの？
これからどうしていったらいいの。

そんな状態。

途方に暮れていた昨日、
Sクンの症状を知るなり、兄さまが、夜に、来てくれた。