202307 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

天使になれない

天使になれない

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

かやの♪

かやの♪

カレンダー

カテゴリ

お気に入りブログ

Tea Salon ★seiya★さん
らくがき ひかるたんさん
浮島ミスランディア kahori0214さん

バックナンバー

2024.10
2024.09
2024.08
2024.07
2024.06
2008.05.31
XML
カテゴリ:ぱぷりか
January 21, 2008

高校3年1月





Sクンが学校の漢語の授業の宿題で漢詩を作りました。

ちなみに大学入試で漢語の配点が低くなったせいで、高3で漢語を選択する生徒は激減。
Sクンの学年では、彼を含めて2名だけだそうです。

彼は小学生の頃から自己流で漢詩を作っていましたが、
高校の授業できちんとその成り立ちや作り方も習いました。
私にはとうてい及ばない世界です・・・・

「発音の制限が厳しい分、入る漢字が限られてるから
もともと作った構成を踏まえて、辞書とにらめっこだね・・・」
とはSクン談。

中国語なんか全然わからないSクンです。
プロの方から見たら鼻で笑いたくなるものでしょうけれど、
以下、Sクンが李白の『月下の独酌』を本歌にして作った歌。



<Sくんの作った漢詩>


孤月詩

太白春宵遊苑間
明珠与影大交歓
経過久久年華後
孤月玲玲照長安



<読み方>

太白(李白)春宵苑間に遊び
明珠(月)と影(李白自身の影)と大いに交歓す
久久たる年華(年月)の経過して後には
孤月玲玲として長安を照らす


<訳>

ある春の宵、詩仙李白が庭園に出かけ、
月と自分の影とともに大いに盛り上がった
久しい年月を経た後には、
孤独な月が澄み渡るように輝いて長安を照らしている






李白の本歌『月下の独酌』


花間一壷酒
独酌無相親
挙杯迎明月
封影成三人
月既不解飲
影徒随我身
暫伴月将影
行楽須及春
我歌月徘徊
我舞影零乱
醒時同交歓
酔後各分散
永結無情遊
相期バク雲漢




<読み方>

花間 一壷の酒
独酌 相親しむ無し
杯を挙げて 明月を邀むかえ
影に対して 三人を成す
月既に 飲を解せず
影徒に 我が身に随う
暫く月と影を伴うて
行楽 須すべからく春に及ぶべし
我歌えば 月 徘徊し
我舞えば 影 零乱
醒時 同じく交歓し
酔後 各 分散す
永く無情の遊を結び
相期して 雲漢はるかなり



<訳>

花に囲まれ酒でも酌もうよ
独りでやるのもやるせない
空に輝く月招き寄せ
地にうずくまる影起こし
三人そろって酒酌み交わす

月はもとより酒たしなまず
影も我が身に寄り添うばかり
月と影とをひき従えて
ともに楽しむ春の宵だよ

わが歌につれ月浮かれ
わが舞につれ影揺れる
しらふのうちは揃っていても
酔いがまわればみな好き勝手
いつに変わらぬいい仲間たち
落ち合う先は天のかなたさ








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.06.01 02:49:21
[ぱぷりか] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X