平成「梅花の宴」展
なんば高島屋にて開催中の梅をテーマにした展覧会を見に行ってきました富岡鉄斎、竹内栖鳳、横山大観、川合玉堂、安田靭彦、前田青邨らの物故作家、そして上村淳之、中島千波、森田りえ子ら現存作家が梅を描いた作品を一堂に展示されていました。富士山と同じく、「梅」を描かない日本画家は少ないといわれているほどポピュラーなモチーフです。元々「梅」は万葉の時代に中国から日本に入ってきました。当初は一部の日本人が中国かぶれとして梅を愛好していたそうです。今や、梅の家紋や日本酒の名前、ラベルのモチーフにもなるほどすっかり日本になじんでいますね他の花に先駆けて早春一番に咲くという生命力の強さも梅の魅力の一つです。中国宋代の漢詩からインスピレーションを受け描いた大観の作品も深い味わいがありましたし、チラシのメインビジュアルになっている前田青邨の「みやまの四季」も1枚の絵の中に四季が折り込まれていてここちよい世界にひきこまれましたとても見ごたえのある展覧会でした。この展覧会の後、京都へ移動し京都伊勢丹で開催中の「富士と桜展」も見てきました。さすが山種美術館、大観の富士も良かったですが、加藤東一の富士を見ることができたのが個人的には嬉しかったです。