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風色の本だな

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2004年11月22日
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カテゴリ:私の愛する本たち
クリスマスライン2

街のあちこちから
“クリスマスソング”が聞こえてくるようになりました。

『風色の本だな』のトップページも
ちょっぴり早めのクリスマスの演出を・・・。

早いもので、今年ももう、残すところ1ヶ月と少々ですね。

今朝も、高3の息子の部屋から
心癒されるピアノの音色が聞こえてきます。

高校の文化祭で演じた、クラスの劇『君を忘れない』で流したBGM
「Star Island」をピアノで演奏しているのです。

受験勉強の気分転換をしているのでしょうね。

あの日から、一日として、この曲をピアノで演奏しない日は
ありません。

クラスの一人ひとりの力が結集した
本当に素晴らしい劇でした。

息子は、仲間たちとともに、この夏のすべてをかけ
全力を注ぎ込んで、『君を忘れない』という
素晴らしい劇を作り上げました。

監督・脚本・演出・外装・内装・照明・音響・パンフレット・
広報・キャスト・・・。

誰一人欠けても咲かせることができなかった
大輪の花を・・・見事に咲かせてくれました。

一人ひとりがまぶしいほどに輝いていた君たちの姿を
私も決して忘れることはないでしょう。

心からの感動をありがとう!!

それにしても、音楽って本当に素晴らしい!

ふと、あの日の風がよみがえり
心の奥底まで染み込んで
人の心を癒してくれるんですもの・・・。

音楽って・・・まるで魔法のようですね。

さて、思い起こせば、今年も素敵な出会いがたくさんありました。

えびちゃんからは、最近一人暮しを始めた娘さんと二人で観たという
映画『父と暮らせば』の感想が寄せられました。

原作は、同名の井上ひさしさんの戯曲です。

私は、映画は観ていないのだけれど、ちょうど8月に舞台を観たばかりでした。

昭和20年8月6日午前8時15分。
広島を「ヒロシマ」に変え、父と娘の未来を変えました。

人類史上初の原爆が投下されてから3年後の広島。

図書館に勤める美津江は、愛する人たちを一瞬の閃光で失い
自分が生き残ったことへの負い目に苦しみながら
息を殺すようにひっそりと暮しています。

その彼女の前に、ある日ひとりの青年が現われました。
原爆の資料集めに情熱を注ぐ木下青年に好意を示され
美津江の心も彼に魅かれていくのですが・・・。

自分は幸せになんかなってはいけない。
人を好きになったりしてはいけないのだと
そんな自分の恋心を押さえつけ、黙殺しようとします。

そんな時、父の竹造(亡霊)が現われて
頑なに恋心を否定し、幸せの一歩手前で躊躇する美津江を
なだめ、すかし、励まし、ありとあらゆる方法で
何とか娘・美津江の心を開かせようとするのですが・・・。

広島の原爆投下から3年が経っても
生き残った後ろめたさから幸せになることを拒否し
苦悩の日々を送る主人公・美津江の役を
宮沢りえが演じています。

隣で観ていた娘さんは、映画が終わっても泣き続け
なかなか席を立てなかったのだそうです。
そして、えびちゃんは
「思い切り泣ける幸せと、平和に浸っていました」
と綴ってくれました。

舞台を観た私も胸がいっぱいになり
溢れる涙を止めることができませんでした。


クリスマスライン2

さて、東京では、ここ2~3日
気持ちのよい穏やかな日が続いています。

こんな日は、宮沢賢治の『注文の多い料理店』の前文のように・・・

私たちは、氷砂糖を欲しいくらい持たないでも
綺麗に透き通った風をたべ、桃色の美しい朝の日光を
飲むことができます。

畑や森の中で、ひどいボロボロの着物が
一番すばらしいビロードや羅紗や、宝石入りの着物
に変わっていくのを眺めていたい・・・。

そんなことを考えながら
図書館の中で忙しく仕事をしていました。(^^ゞ

この度、宮沢賢治の作品の源泉となった岩手県内6ヵ所の
自然景観が「イーハトーブの風景地」として
景観の重要文化財にあたる名勝に指定されることに
なりましたね。

近代文学の舞台が名勝になるのも
離れた地域を「一群」で指定するのも初めてのこと。

賢治が暮らし、作品に描いた素朴な風景が
これからは、文化財として保存されるそうです。

私も、今から8年ほど前に
岩手の宮沢賢治のイーハトーブの世界を訪ねる旅をしました。

あれは、ちょうど賢治の生誕100年目の年でした。

なんだか複雑な思いです。

こんな風に文化財として保存していかないと
賢治が描いたイーハトーブの世界も
消え去ってしまうのかなと・・・。


クリスマスライン2

さて、今日お薦めの絵本は・・・

 ◆『となかいは なぜ サンタのそりをひく?』
モープライス・文/アツコ・モロズミ・絵/松野正子・訳
岩波書店/1994年11月1日


絵がとても美しい大型の絵本です。

今までは、不思議と何の疑問も沸かなかったけれど・・・

「そう言えば、サンタクロースのそりを引く動物は
なぜ“となかい”だったんだろう」
・・・と、あらためて考えましたよ。

その昔、サンタはそりを引く動物を募集するために
動物たちに広告を出しました。

象やワニやハスキー犬など・・・
夏も秋も、いろいろな動物が仕事をしたいと
言ってきたのですが・・・。

幻想的な絵で描かれ
とてもわかりやすい言葉で綴られています。

ぜひお子さんといっしょに
クリスマス前に読んでいただきたい絵本です。

クリスマスライン2






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最終更新日  2004年11月23日 06時02分30秒
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