カテゴリ:私の愛する本たち
雪が深々と降り続いています。 すっかりご無沙汰してしまいました。 寒くなりましたが、皆さん、風邪などひかれていませんか? 12月14日、同居していた79歳の義父が 他界いたしました。 義母は夫が4歳の時に胃がんで他界しており 私たちは結婚して以来20年 インドネシアで生活をしていた3年間を除く年月を 義父と共に同居していました。 亡くなりました当日も、大変元気にしておりましたのに 夜、お風呂の中で突然、虚血性心不全を起こし 還らぬ人となってしまったのです。 実は、私にとって、共に暮らしている家族を喪う経験をしたのは 初めてのことでした。 余りにも突然のことで、ああもしてあげればよかった こうもしてあげればよかったと 後悔ばかりが自分の胸の中に渦巻いて 私はその気持ちをどうすることもできませんでした。 家族を亡くすということは、こんなにも深い悲しみや喪失感に 包まれてしまうのですね。 深い悲しみに襲われ、気がつくと涙が流れていたり ため息を漏らしている自分がいました。 でも今は、母として、息子や娘が一つのハードルを乗り越えるための 支えにもならなくてはならず そうそう悲しんでばかりもいられません。 夫は 「今まで本当にありがとう!親父は大往生だったんだよ。 最後の最後まで幸せな人生だったと思う。 俺たちには大切な子どもたちがいるんだ。 前を向いて、しっかり歩いていこう!」 と言いました。 これからも周りの方たちへの感謝の気持ちを決して忘れずに 一日一日を大切に、妻として、母として、そして一人の人間として 誠実に生きていきたいと思います。 通夜・告別式に際しましては 本当に多くの方々に支えていただきました。 そして、高3の息子が、これほどまでに頼もしいと思ったことはありませんでした。 義父は、スーザン・バーレイの絵本『わすれられないおくりもの』 のアナグマのように その長い人生の中で出会った方たちや 夫や私、そして孫である息子や娘の心の中に たくさんの思い出を その魂のかけらとして残していってくれました。 私もお陰様で図書館の仕事にも復帰し 28日には本年の仕事納めを終えました。 今年ももう今日一日で終わりですね。 2004年は、最後の最後まで災害の多い一年でした。 自然の脅威を実感した年でもありました。 そして、私にとっても、悲しい出来事があった年と なってしまいました。 でも・・・周りの方々に支えられ 感謝感謝の一年でもありました。 来年は、どうか皆さんにとっても 穏やかで素晴らしい一年となりますように・・・。 ◆『砂漠でみつけた一冊の絵本』 柳田邦男・著/岩波書店/2004年10月4日第1刷発行 素敵な本に出会いました。 一冊の絵本が人生を変えるかもしれない・・・。 著者の人生の中で、深い悲しみの淵に立っていたときに 出会った絵本などを紹介しています。 柳田邦男さんは 最愛の息子さんを25歳の若さで亡くしているのです。 人生の体験を経た大人だからこそ発見できる 絵本の読み方をわかりやすく説いています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年12月31日 14時04分13秒
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