テーマ:お勧めの本(7360)
カテゴリ:私の愛する本たち
今年の十五夜は、あいにくの雨模様でした。 でも昨夜の十六夜の月は、神秘的でため息が出るほど美しかった・・・。 今日は、久しぶりにのんびりできました。 青く澄み切った秋空を見上げ、肌に心地よい風を受けて なんとも言えぬ"幸福感"に包まれました。 私は今、こうしていられることに心から感謝しています。 私が今仕事をしているのは 自分自身の自己実現でもあるのだけど・・・
私がそういう選択肢を選ぶことができるのも 家族の健康と支えがあってこそのものだから・・・。 童話集『風と木の歌』 安房直子 偕成社文庫3262 2006年8月 目次 きつねの窓 さんしょっこ 空色のゆりいす もぐらのほったふかい井戸 鳥 あまつぶさんとやさしい女の子 夕日の国 だれもしらない時間 夫は今年、勤続25年を迎え、東京都から表彰されました。 この4月からは、学校の要となって教師を育てる立場になり 担任職からも離れてしまったのだけれど・・・ 先日は子どもたちの前で、安房直子さんの『きつねの窓』を 朗読したのだそうです。 「いつでしたか、山で道に迷ったときの話です。」で始まる 教科書でもおなじみのこのお話。 元々は1972年に実業之日本社から刊行された 安房直子 第一短編集『風と木の歌』の中に収録されていましたが 今年の8月、偕成社文庫として新しく生まれ変わりました。 ききょう畑のそめもの屋で、指をそめてもらったぼく。 こぎつねのいうとおりに指で窓をつくると もう二度と会えないと思っていた女の子の姿が見えるのです。 4歳の時に、わずか31歳の若さで母親を亡くした夫は もしかしたら自分の指の窓からも あの懐かしい母の姿に会えるのではないか・・・とドキドキするのだそうです。 「実は、あの童話集の中で一番好きなのは『さっしょっこ』なんだよね。」という夫。 『さんしょっこ』といえば、愛することの切なさを描いた私が大好きなお話。 この『風と木の歌』におさめられた8篇のお話は どれも美しく切なく心に響く珠玉の物語です。 今では私の大のお気に入りである安房直子さんの世界に すっかりはまっている夫です。
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最終更新日
2006年10月09日 18時20分17秒
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