4畳半にも満たない弥山堂の空間に4人がすわり、念仏と瞑想を繰り返していた。静かな時間が流れている。ただ、見えないけれどぼくの中ではざわざわと、こんな時間、早く終わらないかなと騒いでいる。突然ごう音とともに強い風が吹いた。目を開けた。開けて、驚いた。何万枚もの葉っぱが青い宙を舞っているのだ。きらきらと、くるくると、輝きながら。3枚のガラス戸越しに、それは信じがたいほど神々しい絵のようだった。数分もその絵は続いた。ひらひらと、はらはらと、降りてくるようだ。あれらはきっと、落ち葉とは呼ばない。黄色や橙色にひかりかがやく天使にちがいない。ざわめく心でしか座れないぼくだとしても、それでもいいのだと、天使たちがささやきかけていた。
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Last updated
Nov 22, 2007 06:08:25 AM
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kazesans
風の吹くままカメラマンのこころの旅日記
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