カテゴリ:小説
こんばんは^^
今年に入ってめっきり自分は変わりました。 言ったこともあるとは思いますが、やたらと文を書いています。 占い<文になりつつあるようですw そんなこんなでほぼ毎日のようにワードに文を打ち込んでいます。 あわよくばこちらの方向に進みたいな、という気持ちも芽生えています。 経営者、という夢もありましたがその気持ちもだいぶ薄れました。 それよりももっと自分を高める何かを求めるようになりました。 ここは完全に占いの日記なのですが、たまには小説も書きたいというのが本音でした。 悩んでもみましたが、「自称占い師はこういうものを書いている」、 というのも伝えるのも、まあいいのかなという結論に至りました。 今日は占いではなく小説です。 短文で乱雑な文ではありますが読んでみてください。 応援、本当にいつもありがとうございます^^→→人気ブログランキング ではどうぞ。 写真 駅前近くにあるちょっとお洒落なケーキ屋。そこで私は店員として働いています。働いてもう半年、女性だけのスタッフしかいなくて、とっても綺麗で良い所で、周りの人も皆良い人ばかりでちっとも仕事も苦にはならないけれど、私がそのケーキ屋で本当に好きなことは店内から外を見ること。通行人をただぼーっと見ているだけで私は幸せ。 私は作ることよりもお客と接待することが主な仕事で後は掃除や雑用が大半、いいえ私はちっとも苦にはなりません、私を癒すあのひとときがあれば、通り行く人をぼんやり見るそのひとときがあれば私はそれで全然構いません。 駅の近くといっても大きな道路から一つ離れた所にあるので、人通りはそこまで多くはありませんで、隣には喫茶店、向かい側にはマンションがあってちょっとした住宅街の中にあります。ですので差し当たってそこまで多くの人は店には来ませんで毎日何十人か、少ない時は全く、というときだってあります。ですので私はよりぼーっと眺める時間が多くありまして、今日もいつものように一仕事終えてカウンターの所で外を眺めておりますと、一人の男性に目が止まりました。 「やばいやばい、遅れてしまう」 と言わんばかりにその男性は私の店の前を走って通過していきました。 そうして十分ほどしてまたその男性が帰ってきました。先程とは違いすごくゆっくりしたペースで歩いていて何だか楽しそう。隣には女性の姿がありました。 翌日、また昨日と同じ夕刻の時、その男性は走って通過していきました。昨日今日拝見するに若い人、二十才くらいの普通の青年。そうしてまた十分位して昨日と同じ女性の人と帰っていきました。女性の方はまだ二十才にもなってないような位の女性。 大方、青年が彼女を駅まで迎えに行っているのかしら、そう思うと私は微笑ましくなり、ニコニコするのでした。 青年の往来はその後も何度も続き、駅まで迎えに行って帰ってきて、また少しして彼女を駅まで送りに行ってそうして一人で帰って来ました。駅まで送り届けた青年は少し淋しそうに見えて、煙草なんぞをくわえてたまにその辺りに捨てる時もありました。けれど私にはその青年が、そしてその二人が微笑ましく感じられ、二人がこの店を通る光景が止まって見えて、それだけで、それを見るのが楽しみになりやがて私の日課となるのでした。あの瞬間が止まれば良かろう、そう思うのでした。 あるとき、いつもように一緒に歩く二人を見ました。けれどいつもの楽しそうな表情とは違い今日の二人は何も話して無くて暗く感じられました。たまにはそういうときもあるかもしれない、と私は思いましたがそんな二人を見るのは初めてでありました。そうして一時間くらいすると彼女だけが一人目にタオルをあてて帰っていくのでした。私は鳥肌が立ち、二人を案じました。何が起こったのだろう、喧嘩でもあったのだろうかと不安になり心配し、仕事どころではなくなり、狼狽し、仕事が終わって家に帰ってもちっとも食事は喉を通らず、おちおち眠れやしませんでした。 次の日二人の往来はありませんでした。次の日も次の日も仕事をしている時でもその二人が通りやしないかと度々外を見るのでした。二人はおろかその青年すら、近くに住んでいるはずなのに見ることはありませんでした。私は胸が詰まる想いでした。 それから三日ほどして夕刻の時、あの青年を見ることが出来ました。私は鳥肌が立ち、ただじっと青年を凝視して、店の前を通り過ぎる何秒かを今までにないほど集中して見まして。青年は走ってはおらずどこか神妙な面持ちで煙草を吸って歩いて行きました。 向かう先が案じられ、こんな仕事などとっとと抜け出してその青年の後を追いたくなりました。けれどそんなことは出来る訳もなく私はただ青年が帰ってくるのを待つ他無く、その待つ間、私は上の空、親の心境、それに近いものがありました。嗚呼、と嘆いておりました。 涙。涙。青年は一人では帰っては来ませんでした。 横にはちゃんといつもの人がいて、いつものように笑っている二人がそこにはありました。 待っている時間がいつもより長く感じられ、そうして二人の往来を最初から最後まで見届けると私は滴り落ちるものを止めることは出来ませんでした。腰から砕け落ちそうになるほどの安堵を感じ、良かった、良かったと気が付くと自然に拍手していました。 今でも二人の往来を見ることが出来ます。 晴れの日も雨の日も二人はちゃんと寄り添って通り過ぎていきます。 その二人の光景を私は店の中からいつも見ており、切り取った写真の一枚のように、 二人が明るく楽しそうな様が見てとれます。 いかがでしたか~?? 意外と文が多くて横書きですので読みづらかったかもです(汗) たまにこういうのも入れていきます^^ 感想は特にいりませんのでw(いや、あればそれはそれで・・w) では。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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