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2014.01.21
XML
カテゴリ:弱虫ペダル
弱虫ペダル 第15話「策略」


「壁は突破するしかない!」

山岳との再会が、坂道の心を揺り動かす。
だが、1年生3人の前に2年生が立ちはだかる。


あらすじはコチラ



ここまで2年生の出番がありながら、無口先輩こと青八木は一言も無しですか?!Σ( ̄ロ ̄lll)
松岡君の声聞かせて下さい(笑)
でも、その分だいさく先生の声は多めに聞けて嬉しかったです♪



山岳との再会。
そして

「やっぱり、ボトル返して!
今年の夏、インターハイで待ってるから」


みんなが目指している試合。
だけど、始めたばかりの自分には遠い世界だと思っていた。

「もし出られるなら・・・」

そこに坂道より少し後から起きてきた今泉と鳴子が追い付いてきた。
言いかける坂道。でも、なかなか言い出せない。
しかし、今泉も鳴子も悠長にそれに付き合って入られない。
先に行こうとスピードを上げようとしたその時

sakamichi12

「あの・・あのさ・・

インターハイってどうやったら出れるのかな?


坂道の口から出るとは思わなかった言葉に驚く2人。
だが、真剣な表情から冗談ではない事を感じ取った鳴子はこれだけ告げる。

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「この1000km、突破出来ん奴にそれはない!」

金城の出す課題の中には言葉にしなくてもメッセージは十分詰まっている。
だからこそ、まずはこの課題をクリアーしない限り、IH出場の道は無いと。

やるべき事に気付いた坂道は2人に礼を言い、自分が出来る事を始める。


「出たるで!何か何でも出たる!!
目立って目立って全国の奴蹴散らして鳴子旋風巻き起こしたる!」

「絶対出る!俺はそこで御堂筋に借りを返す!」


この2人だってインターハイを目指しているのだ。
3台のロードレーサーが、グングンとスピードを上げていく。

それを見た田所も走行を始める。
だが走っているのは彼らだけではない。2年生2人・手嶋と青八木も既に始めていた。
それを見た金城は、3日目にもなると各自走り慣れてくる事を見越し、何周走ったかの表示の仕方を変える。
学年順だったのから周回順へと。

えげつないやり方。
だがそこには「己の現状を知れ」「どうすればいいか考えろ」「作戦を組め」「血肉の一滴まで絞り出し目の前の敵を抜け」そういう意味合いがあった。
そこにはロードレーサーをイジられているとか関係無い。
仲間同士でレースをしろという事なのだ。

だいぶイジられたロードレーサーでも乗り方がわかってきた鳴子。
そしてコース全体のリズムが染みついてきた今泉。2人はペースをグンとあげていく。

完全に遅れている坂道。
しかし、今の自分にはこれしか出来ない・・・ケイデンスを上げる事。
最初はマイペースで来いと言いかけた鳴子だったが、自分たちについてこようとスピードを上げてきた坂道に、それ以上は何も言わなかった。


「壁は突破するしかない!」

巻島さんが言っていたように



「1年の奴ら、ペース上げてきたな」

そんな1年生3人を見ながら呟く手嶋。



少しずつだが、手嶋達2年生との周回の差が縮まっていく。
田所は2年2人がどう出るか見つめる。
だが、焦りが感じられない。あくまでマイペースで進んでいく。
その事に逆に勝負をかけていると感じる田所。

teshima

「夕方には追い付かれるかもな~
だけどよ、俺たちだって丸一年練習を積んできた。2人でインターハイに行く為に。
インターハイに行くのは俺たちだ!」


aoyagi

いよいよ、2週差にまで縮めてきた今泉たち。
お先にと抜いていく1年生達を見ながら。それでも追いかけようとしない手嶋達。
動きの無いのが逆に不気味と感じつつも、3年生も含めた全員に勝つつもりでいる今泉はただ前を見つめる。



1年生の追い上げを感心する巻島に対し、金城は、手嶋と青八木がこの1年、いろいろな経験をしどうやったら試合に勝てるかを考え抜き、勝つための最良の方法を手にした事をちゃんと掴んでいた。
だからこそ、1年が今の状況だけでナメてかかったら1年は2年に100%勝てないと断言する。



「相手の力を知り、癖を知り、100%の信頼が無いと出来ない代物だよ」

杉元を抜く際に見せた手嶋と青八木じゃないと出来ない走法。
これは、共に練習し、悩み、進む事で編み出した。

「これが俺たちが獲得した最良の形
絶対なるチームワーク」




そして夕方・・・
大方の予想どおり、とうとう、今泉と鳴子が青八木と同一周回となった。
このままなら青八木はサックリ抜けると考える鳴子。
そんな2人を感動したような顔で見つめる坂道。
そしてそんな1年を坂の上で待ちうけるように見ている2年2人。

いよいよ、対決の時がきた。



「アイツらはわかっている。
この合宿、ただ1000km走ればイイってわけじゃねえ。
この戦い、インターハイメンバーを賭けた戦いになるぜ」


見守る側の田所は楽しそうにそう語る。



「すみません、道を譲って下さい!」

そう声をかけて一気に抜き去ろうとした今泉と鳴子だったが・・・
ここで手嶋が動いた。

「悪い!たまたま」

手嶋は、強引に抜きにかかった今泉の進路の前に出てきたのだ。

「んじゃまぁ、青八木 1年も来た事だしいつものアレいくか!
一気に引き離せーー!!」


青八木の腰に手を当てたかと思うと、力の限り押し出したのだ。
その勢いに乗ってグンと前に飛び出す青八木。

「追いかけろよ1年、鬼ごっこだろ?」

それは、自転車レースにおいて集団から1人抜けだす「逃げ」だと坂道に教える鳴子。
実は、今泉と鳴子が追い付いたのは青八木だけで、その1周先を行っている手嶋も抜いたわけではない。
つまり、青八木を掴まえない事には差をつけられ逃げ切られるだけという事なのだ。

最初からそれを計算に入れて、1年が追い付いて来る事を見越しての5km先行だったとやっと気付き、歯ぎしりする今泉。
そして、合宿前から見越していた2年の2人はワザと体力を温存して備えていたのだ。


それでも、先輩達の実力はわかっているし、仕掛けた場所が悪かったと、今度は鳴子が勢い込んで飛び出していこうとする。
ところが、今度はその鳴子の進路に絶妙なタイミングで接触され道から弾かれてしまう。
戻った鳴子に大丈夫?と坂道が訊ねると、レースにおいての常とう手段と問題にしない。


ダミーとなってあくまで青八木を逃がすという手嶋の作戦に1年3人は道を阻まれてしまった。
手嶋は単なる遊びと言うが、実際、青八木はスピードを上げて差を開きにかかっている。
決して遊びじゃない!
だが、手嶋をかわそうとしても巧みに邪魔しに入ってくる。


と、ここで抜こうとした今泉にピッタリとくっ付き、今泉と鳴子に対し「エリート」と呼び、昔話を始めた。
実は、手嶋は過去に何度か今泉と戦っていて、片や表彰台の真ん中に立ち、自分はその他集団の中に甘んじてきたと。
そして12回目の今泉の表彰台を見て手嶋は悟った。

「俺は凡人なんだってな」

だが、実はそれも作戦だった。

「ウジウジした思い出話はそん位にしときましょか」

ここで鳴子は再び抜きにかかったのだ。
今度はそのまま抜かせてやる手嶋。

「己の分を知る事だ」

先へ行った鳴子に向かって話しかける手嶋。
凡人だと悟った手嶋は、自分に何が出来るのか考えた。
頭が回るタイプだった手嶋はありとあらゆる戦略を巡らせてきたと。

「鳴子、残念だがタイミングが悪かった
平坦区間はもう終わりだ」


あの思い出話も。鳴子が飛び出すだろう事も計算に入れての事だった。
そして鳴子が平たんに強く、上りに弱い事も。

「残念だったな、エリート♪」

合宿でヘトヘトになっている鳴子でなければ追い付いたかもしれないが。
あっという間に鳴子に追い付き、肩を叩く手嶋。


teshima2

「1つ面白い予告をしてやろうか
あと3周・・・あと3周後にはこの鬼ごっこも終わる。
なぜならおまえ達は3周以内に落ちる ティータイムだ!」




Cパートでは風呂上がりの牛乳一気飲みのタイムを計っている鳴子と坂道

「賞味期限切れてるぞ」

そ、それはもっと早く教えてあげようよ(^^ゞ




多分、手嶋先輩ってレースの時には頼りになる先輩なんだと思うんだけど、合宿の上ではライバルですからね~。
しかし、ここまで読みきっての作戦と走りだったとはΣ( ̄ロ ̄lll)
手嶋先輩が、鉄壁の壁になっちゃったですよ!
このままじゃ3年生を抜くどころかすぐ目の前に目標である青八木先輩を抜けない!

果たして、この局面、今泉君と鳴子君はどうする?
そして巻き込まれた形で前に進めない坂道は1000km走り切れるのか?





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Last updated  2014.06.18 17:07:26
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