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2014.04.05
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カテゴリ:弱虫ペダル
弱虫ペダル 第25話「負け」


「命がけの勝負、やろか」

1stリザルドは誰が取る?!


公式HPより

それぞれの必殺技で泉田に迫る、田所と鳴子。その予想外な強さを目の当たりにした泉田は、「スプリンター失格」と言った事を撤回。ジャージのジッパーを上げ、本気モードとなり、全身の筋肉を槍の様に鋭く研ぎ澄まして突き進む。その速さに圧倒される田所と鳴子だが、過去に味わった悔しさをバネに、全力で勝負に挑む!


「僕は本気で行きます!」


泉田のIHに合わせて調節された完璧な肉体から繰り出される走りに、とうとう、奥の手を出し、本気の本気モードで走り出した田所と鳴子。
そんな2人に、とうとう本気モード(ジッパーを閉めた)の泉田。


「アブ!アブ!ブゥー!!」

一度、先に行った2人を再び猛追し始めた泉田。
攻撃的で排他的な右大胸筋のアンディと、慎重派かつ大胆な左大胸筋のフランク。
平等に育て上げた筈なのに性格が全く違う。
しかし、よく鍛え上げられた筋肉によってもたらされる今の自分の走りは、まるで「鋭く尖った槍のよう」
今なら、どんな隙間でもぬって走れる気がする。それもアンディとフランクのおかげ。

「これが僕が求めていた走りだ!」

そして悠々と田所と鳴子の間を通りぬけていく。

「あなた方は並みのスプリンターだ!」

必死にペダルを回す2人と比べて、泉田のなんと悠然としていることよ!という感じですね。


「「残るは気持ちかぁー!(い!)」」

泉田の実力は互角以上と認めた2人。
ここで、鳴子はどっちかが風避けになるか?と田所に訊ねる。
しかし、田所はそんな提案を蹴散らしてみせる。「おまえもライバルだろうが!」と。

「すんません!気持ち、確かめました!」

この状況下でも気持ちが変わっていない先輩に嬉しそうな鳴子。

「とりあえず、コイツを抑えますかー!!」



横に並んだ2人を見て、泉田は精神論を小馬鹿にしたように、田所と鳴子を自分の長く鋭い槍と逆に、短い槍に例える。
詰めが甘いと。

その例えに不服を申し立てる2人。
そしてその2人の目標は、あくまで自分が一番。
そんな2人の言葉に微笑を浮かべ、泉田はさらに加速していく。
今の自分の全てを出したのに・・・さらに前を走っていく泉田に呆然とする2人。

もう、リザルドラインまで270しかない。



「おい、赤頭!1年生レースで今泉に負けた時以外で負けた事あんのか?」

突然の田所が投げかけた質問。

「ありません」ではなく「答えたくありません」と返す鳴子。
しかし、田所は、この局面だからこそ聞くのだと言う。

散々、答えたくないと言った鳴子だったが

「そりゃ、ありますよ」

渋々ながらそう答えた鳴子。
実は、背がかなり小さかった鳴子は人の倍苦労していたのだ。
それを聞いた田所はニッと口角を上げる。

「最下位だ」


1年生レースの時、最下位だった田所。
当時主将だった通司とピエールの前に退部届を出す。

「楽しいだけじゃやっていけない」

勝ちたい!
なのに中学でもやっていたのに最下位だった自分。合宿も2日目でリタイアしてしまった。
上りがこのガタイの為か全くダメ。
勝つ為には上れなくては得られない。
減量もやってみた。しかし、力が出ないだけで体重は落ちず・・・精一杯やったと号泣する。
そんな田所の言葉を遮り、頭に手をやった通司。

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「勝ちてぇならやれ。負けてイイならやめろ。
勝ちてぇのにやめる・・・そんな選択肢は無ぇ!!」


通司の言葉にハッとする。
そして、スプリンターを極めろと言ってくれた通司の言葉に従い、やめる事を止めた。


それでも、もう限界と音を上げた時もあった。
それでも常に傍について「もっとだ!」とはっぱをかけてくれた通司。

「限界かどうかはおまえが決めろ!
決めるのは心だ!どんな相手でもハートでは絶対に負けるな!!」


その言葉に、再び息を吹き返したようにペダルを回し始める田所。


吹っ切れたようだと笑うピエールに、田所くらいまっすぐで単純な方がイイ。そして根性があると太鼓判を押す通司。
だが、助手席に座っている通司の膝にはサポーター?
これは怪我なんでしょうか?

「俺の意思を継いで な~んてね」

という事は、通司さんもスプリンターで、怪我で断念した・・とか?
だから、殊更に同じスプリンターの田所を目にかけてやったとか?


「負けを知らないスプリンターは

絶対に強くならない」


これからも何度も負ける時があるだろうが、必ず立ち上がって前に進むだろう 田所を信じてる通司の言葉。
そして掴んだ初勝利の先に見える景色は間違いなく違って見える!!


「泉田、負けねえぞ!
汚れた槍って言ったか?上等だ 汚れてるって事は戦ってきたって事だろ!」


こうして今の田所がいる。
そして鳴子に声をかけると、共にスピードを上げていく。

「「俺たちは速い!!」」



再び追い付いた2人に驚きを隠せない泉田。

「命がけの勝負、やろか」

そう言ってニカッと笑っている2人。
そして、どっちの槍が速く届くか白黒つける!と3人横並びの状態で1stリザルド目指してペダルを回す。

3men30




「見えた!」

通司の車が、やっと激走する三台に追い付いた。


「ボロボロなのに、まだ食らいつくつもりか?」

しかし、泉田の自信は揺るがない。それどころか、とどめをさすと言わんばかりにさらに加速していくのだ。
残り250は真のスプリントタイムとなる。
そのボロボロの状態で、様々な駆け引きが出来るのか?と。

「あなた達には何も起こりません!」



「正直、わいは負けてきた」

この激走の中、鳴子は昔の自分を振り返る。

ロードレースを初めて見たのはお使いの帰りだった。
そのカッコ良さに一目で痺れ、すぐに始めた。

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しかし、負けてばかり。しかも低い身長をいつも馬鹿にされてきた。
悔しくて泣いて帰って そして誓った 「絶対勝ったる!」

雨の日も風の日もやれる事は全てやったつもりだった。
なのに自分は結果が出せず、ロクに練習していない選手が勝利するという厳しい現実。
走っても走っても・・中学になってもそれは変わらず。
背が伸びるように牛乳だって飲んでるのに

初めて勝利を手にするのに5年かかった鳴子。

さっきの田所の質問・・それが何かに繋がるのか?でも彼は言った

「汚れてるっつー事は戦ってきたって事だろ!!」と。

鳴子は今まで負けた事は「無かった事」にしてきた。
でも、もしそれが勝ちに繋がるのだとしたら?

顔を上げ、田所に詫びる

「わい、めっちゃ戦ってきましたわ!」

「それでいい」

鳴子の言葉にそう答えると

「行くぞ!気持ちで負けんなよ!」

喝を入れる。
だが、泉田はそんなものなど粉々にしてやると再び2人に並び追い越していく。
しかし、気持ちで負けるつもりの無い2人はまたも横に並ぶ。


そんな3人の前に計測地点が見えてきた。残り80。
そこに予期しない事が起こった。風のいたずらか?
カラーコーンが風に煽られ進路を邪魔したのだ。

即座に反応するフランク。しかし、どう進めばイイか答えを導き出した時、アンディが反応する。
即座にイメージ通り、最小限のロスでコーンを回避してみせた泉田。
アンディとフランクに感謝し、陶酔する泉田。

「完璧だよ!アンディ、フランク!
残念だったね、総北」


しかし、勝ち誇った泉田が視線を横にズラした時・・・!


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落車の危険も顧みず、飛んできたコーンをもろともせず漕ぎ続ける2人の姿があった。

「俺が!」
「わいが!」

「「一番速いー!!」


正真正銘、仲間を越えライバルとして1位を目指す2人の姿。
過去の様々な思いを胸に漕ぎまくる。

征したのは田所。
人差し指を高々と上げる彼を見る「やったな」という表情の通司と、拳を合わせあう手嶋と青八木。
ハイタッチする幹と杉元。


tadokoro8





Cパート

LINEをやっている手嶋と青八木。
って、こういう時でも青八木って「!」だけの会話なの?(笑)
しかし、「!」しか返してこない青八木に対し、手嶋も「!」と返すと「!!」と返してきた青八木に「ふふっ」と微笑む手嶋君。

いや~もう、ここは完全に2人の世界が出来ちゃってて、見てて照れる(腐っ)




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Last updated  2014.06.18 17:04:00
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