赤錆色 島の天然温泉 伊豆七島・式根島の旅 3
島には無料の温泉が3ヶ所。どれも海岸べりにあり24時間年中無休、水着着用です。有料の日帰り温泉『憩いの家』は大人200円、10時~22時、月曜休館。こちらは素っ裸で入浴します。島民の憩いの場として造られた屋内温泉施設ですが、キャンプや観光で来島した人の利用が多いと言います。泉質、効能は地鉈温泉と同じで、男女別浴場、休憩室があります。 私たちが行った松が下雅の湯から岩の上を2~3分行くと足附温泉。地元では式根松島と呼んでいる松の生えた岩礁が点在しています。泉質は炭酸泉。湯温は55度、海水の混じり具合で温度が変わります。切り傷、おでき、水虫、アトピー皮膚炎に効能があり、「外科の湯」とも。昔、足に傷を負ったアシカが温泉に入っていたことからこの名が付いたと言われています。地鉈温泉は、足附温泉から徒歩15~20分くらい離れたところ。大地を鉈で割ったような鋭いV字状の谷間にあり、断崖絶壁の階段を降りいくと、岩も湯も濃い茶褐色に染まった天然露天風呂にたどりつきます。泉質、効能は松が下雅の湯と同じで、別名「内科の湯」とも。温度は80度と高く、海水が混ざって温度調整されます。干潮時は熱すぎては入れないし、満潮時はぬる過ぎて入れないとのこと。(上記3点の写真は新島村HP,式根島観光協会HPから)さて、歩きたくない私たちは、石白川海岸から一番近い松が下雅(まつがしたみやび)の湯へ。足附温泉の手前に造られた露天風呂で、泉質は硫化鉄泉、湯の色は赤褐色。神経痛、リュウマチ、胃腸病、冷え性等に効能があるとのこと。もともとこの付近は松が下と呼ばれていましたが、皇太子の結婚を記念し「雅」の字を拝借したのが温泉名の由来です。ここは他の2箇所と違って人工的に石組みをした快適な温泉で、大きな浴槽が3つ。一番上の浴槽は熱くて、ほとんど「ガマン比べの湯」。日焼けの体には耐え難い温度で片足を突っ込んで瞬間で退却しました。冬場はいいかもしれません。真ん中と下はぬるめで、日焼けしていても平気です。浜から近いため、家族連れも続々と来ます。目の前には式根島港の防波堤。釣り人を見ながらノンビリと浸かりました。ただし、この季節あまり浸かっていると温め効果が大きく、水のシャワーを少々浴びても汗が滝のように出続けるので注意が必要です。宿に戻ってシャワーを浴びて、部屋に入ったとたん昼寝。夕食まで1時間半ぐっすりと寝ました。疲れが取れたところで、さあ晩御飯。食事の部屋に行ってびっくり。この宿には何室あるのか知りませんが、ビッシリとテーブルが並び、歩くたびに人にぶつかるほどギュウ詰めです。テーブルの上もすき間がないほどの品数で、隣の人の椀を間違えて取ってしまうほど。人の熱気で冷房は全く効かず、せっかくのブリの刺身もカラカラになりそう。食事は時間差をつけて欲しかったなあと思います。それでも食いしん坊の私は3杯もご飯をおかわりしました。息子は睡眠不足のうえ海で頑張りすぎたのでしょう、食事しながら眠っています。私も8時ごろにはバタンキュー。夜中に案の定目を覚ましましたが、外に出れば島特有の大きな蚊の猛攻に遭うので、イヤホーンで音楽を聴きながら再び入眠。朝6時半まで爆睡しました。 <この続きはまた明日>