勝浦『えるまあの』 パエリアが美味い!
「海の日」の3連休。昨年は沼津でアオリを釣ってご満悦でしたが、今年は特段予定なし。パズルのような他社の損益計算書を分析(なんでって? わが社の新規事業に関連する重要資料なんです)しようと持ち帰っていました。働き者です。結果は、遅々として進まず圧倒的に無駄な時間を過ごしてしまいました。2日目の日曜日、午後になって頭の中がウニのように。気分転換が必要です。発作的に「パエリア食べに勝浦行こう!」と思い立ち、「えっ!」と驚く母ちゃんに、18時半から19時到着で予約を入れてもらいました。千葉方面の道路事情は悪評高い渋滞の巣ですが、この時間なら大丈夫だろうと、15時半ごろ2人で出発しました。外房の中核都市・勝浦は漁業と海のリゾートで有名。10年ほど前までよく行っていたところで、母ちゃんの叔父さん保有のリゾートマンションを借りて、海釣りをするのです。温泉付き、プール付きなので季節を問わず、使わせてもらっていました。海釣りをやめ、本格的に渓流釣りをやるようになって、すっかり足が遠のいていました。本当に久しぶりです。高速道路も、長い一般道路もすいていて、3時間を予定していた移動時間が30分以上も短縮され、18時前に勝浦着。「海でも見に行くか?」と海中公園の磯へ。海中公園とは、海中に立つタワーの海底部(水深10メートルくらい)から海中の魚たちの様子を観察する施設です。この時間には閉館されていますが、周囲は自由に散歩できます。風が強くて、長くは居られませんでしたが、磯に砕ける波の音、悠々と岩場を歩むカニたち。久しぶりに海を身近に感じ、風に髪をなぶらせ、潮の香りを満喫しました。予約時間に、国際武道大学そばの住宅地にある『えるまあの』へ。勝浦辺りで獲れる地魚中心にした、スペイン料理と和風創作料理が得意の小さなお店です。釣り好きのご主人とお話上手の奥さまだけで切り盛りされています。昔は、地元の人たちが通う「隠れ家」的なお店でしたが、10年位前に雑誌で紹介され、旅行雑誌に取り上げられるようになってから、予約しないと入れないほどの人気店になりました。調理場はご主人、ホールは奥さま。2人だけで何もかもやるのですから、どうしても予約優先。席が空いていても、店が混んでいるときは「申し訳ありません」となります。それくらい良心的なのです。『えるまあの』の看板メニューはパエリア。特に奇を衒ったものではありませんが、いつ食べてもおいしいのです。スペインで開かれるパエリア大会入賞者がいるお店で、凝ったパエリアを食べたこともありますが、この店の素朴な味は格別です。この日の注文も第1にパエリア。そのほか、地魚の刺身盛り合わせ、地ダコのサラダ、米ナスの洋風田楽など。ドライバーの私はウーロンハイの焼酎抜き(つまり、ウーロン茶)ですから、相も変わらず食う!食う!食う!! 飲兵衛の母ちゃんも今日は軽く1杯でした。ちなみに、10年ぶりというのに、私たちのことをキッチリ記憶しておられて、当時小学生だった息子のことまで話題に。久しぶりの勝浦でしたが、気持ちよく食事させていただきました。