何かが変わってきている
『国家の品格』今大ヒットなんだそうですね!僕も気になったので、買って読んでみました。 内容はというと、『「グローバル化」「国際化」という名の「アメリカ化」に踊らされてきた日本は「国家の品格」を取り戻さなければならない』という感じです。日本には「論理より情緒」「英語よりも国語」「民主主義よりも武士道精神」が必要だとも言っています。単なる「アメリカ批判・日本文化礼賛」ということでなく、非常に共感できる部分が多いです。その中でこんな文章が印象的でした。 ある国の子供たちは、「万引きをしないのは それが法律違反だから」と言うが、こういう 子供は誰も見ていなければ万引きします。 大人になってから、法律に禁止されていない ことなら何でもするようになる。 だから法律がどうこうではなくて、「卑怯を 憎む心」をきちんと育てなければならない至極当然のことです。『「だめなものはだめ」であり、そこに「論理」などない』というのが筆者の主張です。それを何でもかんでも「論理的」に説明しようとするアメリカ式では、世の中は確実に退廃していくという主張には、なるほどと感じました。まさに今日本で起こっていることを示唆しているようで、非常に興味深く読みました。これが売れているというのも、「何か日本がおかしい」と思っている日本人が多いということでしょうね。