Fate
アニメを見てみました。アニメは苦手とかいいつつ、見てみると意外と楽しめるものであります。元は美少女ゲームとかそういう世界の住民だそうですが、アニメを観る分にはそれほどおかしなところはないですね。とりあえず16話まで観ましたが、なんつーか16話は結構やる気がないような気がしました。気のせいかな?進行が加速したような違和感がありますし、絵もなんか微妙で、コマ数も少ないなぁと。まぁ偶然ならいいんですけどね。謎の深い、見ているとずるずると引き込まれる感じのする作品です。奈須きのこ先生の『空の境界』とやらは微妙の一言に尽きますが、このページのレビューでも指摘した、氏の「エンターテイメントとしての面白さ」をそのままに、「ひとりよがりでだらだらした稚拙な文章」がアニメという媒介によって希釈されていることもあり、総合的には(少なくともゲームをプレイしたことがない私としては)非常に面白いものとなっているように思えます。26話形式でしょうか、よいものを作ろうという気持ちが見られるいい作品でした。個人的に印象に残ったのは、2話がなんかかっこよかったのと、他にはやはり14話がすごくかっこよかったこと。アーチャーは主人公となんかしら以上の関係がありそうですね……弓といい投影といい、14話のラストといい。そもそも主人公のことを知り尽くしてる感がありますし。アンリミテッドブレイドワークスってのがすごく印象に残ってますが、固有結界ってのはつまるところどういう技なのか気になりました……説明なしの技のひとつですね。あと、気になったのは16話のエクスカリバーです。戦いの中で「カリバーン」と言う単語がありますが、これって確か折れる前の聖剣ですよね。2本あるとされる聖剣のうち、話に出てきた「所有者が血を流さない」効果を持つ鞘があるのは2本目であり、岩から引き抜かれた王者の剣にはそもそも鞘がありません……詳しい話はこれからわかるのか、それともアーサー王に関する根本的な設定が適当なだけなのか。まだ判断がつきませんが、できればこういう話にはわかりやすい決着が欲しいですね。また、鞘に関わる「不死身」という単語については、主人公が既に不死身なのが気になる感じ。あと……ランサーはどこに行ったのー?ずいぶんと派手だったあたり、まさか脇役にはならないと思いつつ、なんとなく影が薄そうで心配。ゲイボルグは有名ですが、持ち主のクーフーリンは日本ではまったく聞かない名前ですよね、彼。私も調べてみないとわからなかったです。因果の逆転という発想には結構興奮。こういうのは大好きです。シナリオ展開として、15話以降は少し露骨。急に美少女ゲームっぽくなって萎えました。変化をつけるにしても、もう少しうまくつけられないものかと。2回あったお風呂のシーンにおける対比はまぁいい感じですが、他のは完全にオタク向けで気持ちが悪い気がしましたね。以上、パッと観た感想でした。ゲームの方を知らないので意味わからないこと言ってるかも知れませんが、ど素人視点の感想も参考になるんじゃないか、と……ゲーム自体もそうですが、普段アニメを観ないためアニメに関してもまるで知識がないので。