Walk on the Wild Side

Robert B ParkerのJesse Stone第一作の”Night Passage"を原書で読破。いきなりSpenserとキャラがかなり異なり、いきなり女優のJennとの離婚後アル中でLA警察殺人課をクビになったどん底状態から始まる。



何とか唯一職を得た東海岸ボストン近くの町には実力者であるHasty HathawayはゴロツキのJo Joを使ってMoney Laundaringで儲けた金で結成した自警団Horesemanが演習を続け、その妻はCassyは破滅的な生活を続ける。女性弁護士Abby Taylorと関係を持つが、彼女を信頼しきれないJesse。前任の所長Tom CarsonがWyomingで爆破事故で死亡、不可解な事件が続く中、JesseがHorsemanの一員でかつ警察官であるLou BurkeがTom Carson殺人容疑者として停職を命じHastyを追い詰めていく。武器売買の取引でだまされ、Jesseが殺人容疑でJo Joを逮捕したことでHastyはついにHorsemanに警察襲撃を命じる。

自警団というのはMilitia（マリーシャと発音する）で武装集団というと日本では不法行為という印象が強いが、米国ではむしろ開拓時代から続く武器保持携帯権利の行使ということで半ば突拍子も無いことでもないらしい。本作ではこの自警団が白人至上主義と結びつきさらには町、さらには他州への武力制圧を目指すことが明らかになっていく。

結局Jesseも開拓時代から続くLonely Cowboyとして自らのできる力で一人解決しようとする。Robert B Parkerの書く小説は結局米国がいまだ引きずる西部劇なのだろう。

音楽ネタを。Joanna Newsomの新作CD三枚組”Have One On Me"が英国各誌で高いRatingを受けているが、その彼女に関する記事を検索していて見つけた”Folk Radio UK"のInternet Radio”Frukie"が素晴らしい。

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