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新年早々少し真面目な話をまず二件。
金曜の午後、最近多い韓国企業に学ぶ主旨のセミナーに参加。サムソン研究所と元サムソンの人材開発を担当した方のお話を聞いた。 感心したのはそのベンチマークの徹底振りで、深堀したグローバル企業の研究とその本質を真摯に学ぶ姿は今の日本企業ではなかなか見られない。97年の金融危機が後押ししたのは間違いないが、今でも中国に対する危機感を持ち、目下の課題は中国に無い創造力であるとするのは、ビジョンを持つ強いトップリーダーによる経営ならではだろう。そういう中にも日本企業を応援し、パートナーを強調する姿勢を示すのは、外交辞令もあるが余裕と強かさでもあるのだろう。 さて2009年11月にNHKスペシャルで放送された「立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む」およびその後のBS三部作(「BS特集 シリーズ立花隆 思索紀行 第一回-第三回」)とタイアップした書籍「ガン 生と死の謎に挑む」を購入。同氏が推薦する通り、まずは付録のDVDでNHKスペシャルを観た。 立花氏自身膀胱がんを患い、それを機会にNHK取材班と共に「がんとは何か」、「治療方法はあるのか」を膨大な取材で迫る。ニクソンが”War on Cancer"を宣言したのが1971年。それから40年以上が経ち膨大な予算が投入されたが、がんの根本原因には近づいたもののその治療方法についてはほとんど進歩が無いと言う。その苦戦の原因は、がんそのものが複雑な人間という機能体のある種「宿命」であるからだ、と語る。 立花氏自身はその調査内容の量から言って、まだまだ放映された部分が少なくそれに不満を持っている様子。BS三部作の方も是非観てみたいので再放送を期待したい。 最後に音楽ネタを。 日経新聞夕刊のレビューで、女性ピアニストの台頭が目立つ日本のジャズ界で異色の男性ジャズピアニストとしてスガダイローが紹介されていたので早速加藤真一との”Jazz Samurai”、”Jazz Samurai 3"を聴いてみた。 溝の口にある洗足学園音楽大学のジャズコース出身でバークリー音楽大学へ留学後「渋さ知らズ」でも活躍している。山下大輔と比較され、本人も大ファンだと言う。ジャズに見識が無い私にとってはレビューが語る彼の蓄積の多さはスタンダード曲ぐらいでしか楽しめていないが、灰汁のあるピアノスタイルに魅かれる。今後もフォローして行きたい。 彼のサイトは Suga Dairo お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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