糸井重里氏のバイブル 情報の文明学
最初に紹介する本は、何にしようかとちょっと悩んだのですが土井英司氏の著書成功読書術でも紹介された情報の文明学 (中公文庫)を紹介します。この本がすごいのは、1963年の論文をベースに書いた本にも関わらず、かなりの精度で今の情報化社会の到来を予測している点です。例えば一部抜粋「情報氾濫の時代になればなるほど、情報の情報が要求されるのである。 書物はよむために買う。どれを買うかをきめるのに、ガイダンスとして書評が有効である。どの新聞や雑誌にも、たいてい書評欄はある。書評専門の新聞もあれば、書評専門の雑誌も数種類発行されている。やがて、書評詰専門の書評誌があらわれてくるかもしれない。世はまさに、情報の情報の時代である。 スタイリストという職業がある。特定の個人に密着して、その人物のTPOに応じて、多数ある服飾品のなかから、もつともふさわしいものをえらびだして、着装させる。ヘアースタイル、化粧にまで指導がおよぶ。 この職業は、関連商品についての豊富な知識がないとつとまらない。巨大な情報ストックのなかから、特定の個人の、特定の状況にフィットしたものをえらびだすのである。この職業は、じつはふるくからあった。有職故実の専門家である。儀式に応じて、それぞれの身分、役柄にふさわしい装束とふるまいかたをおしえた。古典的スタイリストである。 現代においては、この種の職業はかなり展開している。靴だけのシュー・フィッターというのもある。服装やムードにあわせて、おおきさ、材質、色などがピッタリの靴をえらびだして、はかせでくれる。」この内容は、まさにAmazonや価格ドットコムが実現したビジネスモデルですこういうのを40年前に推測できるところにしびれました・本を読んで得たヒント、展開的アイデア情報の情報として求められるものは変わって行くのだから、「情報の情報」が求められる分野を予測する、先回り戦略は有効なのではないだろうか?ちなみに表題の通り、この本は糸井重里氏もバイブルだと公言していますブログが書きなれてないので硬い文章になってますね-もうちょっとくだけていてかつ伝えやすい文章を今後は目指しますので、よろしくです訪れていただいたすべての方とその周りの人たちに、今日もすべての善き事が、雪崩の如く起きますように