ボディイメージの変化をどう受容するか
乳房を切除したことで私の中で自己肯定感が持てなくなった世の中にはいろいろな障害を抱えながら精一杯生きていらっしゃる方がたくさんいるのは頭ではわかっているが、女性としての自信がどうしても復活しない家族は相変わらず自分を必要としてくれるそれは私にとってとても嬉しいことではあったが、私のみでなく、家族にとっても私のボディイメージの変化は受け入れるのに時間がかかる出来事だった夫は私の傷を見ることを1年以上にわたり避け続けた「見る自信がない」という夫にとっても乳房は妻の女性性をあらわす場所だったのだろうこのボディイメージの変化に関する思いはスピリチュアルな痛みのような気がするそれでも、少しずつだが切除当初とは気持ちも変化しているこの痛みをとるにはきっとたくさんの時間を要するのだろうでもいつかきっとこの痛みを経験したことが自分と誰かの役に立つ気がしている