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カテゴリ:スペイン
もらいもの スペイン DOトロ コラル・デ・カンパナス2006 Corral de Campanas ボデガス・キンタ・デ・ラ・キエトゥー Bodegas Quinta De La Quietud ティンタ・デ・トロ100% 樽熟成6ヶ月(アメリカンオーク80% フレンチオーク20%) 内、新樽50% 1年目樽50% アルコール度15% 輸入:株式会社オーバーシーズ 参考価格:2400円前後 色は濃い紫。 香りはプラム、獣臭(田舎の家畜小屋?)、革、ブラックベリー、土、セロリの葉?カカオ? 抜栓30分でプラム、インク、獣臭、革。 味は甘味を伴う渋味と塩気が目立つ酸味。 余韻に苦味を伴う酸味と甘味を伴う薄い苦味。 抜栓30分で甘味と苦味を伴う軽い酸味。 余韻に軽い渋味と苦味を伴う甘味。 随分ワイルドな香りだな。 獣臭とプラムとが目立ち、大分ユニークな様相を呈する(ともすると香りがキツいビオ系ワインにも近い)。 味も少々荒っぽいが不思議とバランスは良い。 多分、樽が効いてるからなのか香りだけでなく、なかなか味に厚みと複雑さも出せている。 色々な味覚が上手くハマリ込んでて、味の濃さを大いに演出しつつも意外に粗さと整然さを両立できてると感じる。 果実のエキスの濃さが構成の主役のはずに思うのだが、それがむしろ樽の感覚とユニークな香りを引き立てる脇役として働く不思議な立ち位置に。 抜栓30分で良くも悪くも味と香りが洗練されていく。 香りは不明瞭な要素が合わさって、徐々にだが苦味を連想する方向にクリアーに1本化。 味はまだ多少喉越しの前後で主張を出すが、当初の複雑さがまとまり始め小奇麗に均されていく。 香りがカオールワイン的なユニークさ(プラムと獣臭)で、これが飲み易さへの演出を中途半端に阻んでいる。 自分には味も香りも大好物な類のワインだが、濃いワインが好きな人でもこの香りに違和感を覚える人はいそう。 フランスの南西地方物と違い、悪く言うとどこか味や香りに人工的な印象を持つのを禁じえない。 抜栓150分前後で香りの出方が比較的大人しく。 味も果実感よりアルコール感の余韻が主になり、平坦でつまらない味に。 これだと今度は物足りなさを感じられ、香りはともかく味まで弱ってしまうと 流石にどうでもよくなる。 抜栓45~60分前後までを楽しむワイン。90分弱位を越えてくると緩やかに下り坂に流れていく。 最初のうちは果実の感覚が明確で樽も効いてる濃い系の味で、抜栓直後からの野性味溢れた感じは万人向けではないが、決して悪くない。 香りの臭みに人を選ぶ要素はあるが、フランスの南西地方系ワインにある程度理解があれば個性と受け取れる範囲内。 時間経過による変化は先細り傾向だが、そこまで引っ張らずに複数人で60分以内に飲み切れれば大丈夫。 まぁ60分以内に一人で味わいながら飲めるほど軽いワインでもないから、流石にこの辺りは好みの問題もあるので、やはり人を選ぶ方向の線上のワインではあるのかも・・。 味の好み次第では、まあまあ納得のレベル。 値段相応。 味は濃さと厚みもあって悪くないし、抜栓1時間以上質を保てるのなら価格を考えればまぁ高価くはないか・・。 だが、欲を言えば2100円位にも出来ないだろうか!? 2400円は感覚と経験的に結構上限ギリギリ。 新樽代が乗っかってると思えば分からんでもないが。味の強さだけなら以前飲んだブロ・バレロでも対抗できそうにも思える。 ワイナリー和泉屋 コラル・デ・カンパナス 2415円 楽天では和泉屋のみの扱い。濃いワインが好きな人でも何とも微妙な価格設定かな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009/05/31 05:32:03 AM
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