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カテゴリ:ボルドー:左岸メドック系
コルクに記載されたエンブレムがユニオン・サン・ヴァンサンのものと同じだったので、作り手の名義はプロダクタ・ヴィニョーブルでも、葡萄の出所と瓶詰は実質サン・ヴァンサン関係なんだろうね。 それを考えると今回のこのワインの味も、かつて飲んだ安ボルドーの延長線上の味だろう。 ボルドー オーメドック パヴィヨン・ラ・トゥーエル(トゥールネル)2009 Pavillon La Tourelle プロダクタ・ヴィニョーブル Producta Vignobles カベルネソーヴィニヨン、メルロー 割合不明 アルコール度13.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:980円 色はやや透き通った紫。 香りはアンズ、革、ブラックベリー、インク、バニラ、カカオ、シメジ? 味は渋味と薄く甘味を伴う酸味。余韻に渋味と苦味を伴う薄い甘味。 まあまあだな。 香りがしっかりしてて、樽感もそこそこ。 味も渋味を真っ直ぐ通し、その後から果実感が追う正統派ボルドー。 口当たりは渋味がやや荒く感じられるが、そこは香りと酸味でバランスを取る。 味の出力は 値段の割りには意外とパワーを感じられ、ボリューム感を感じる。 余韻の苦味感が甘味を小刻みに捌いていき、パワーを持たせながらも あっさりした飲み口に持っていく。 抜栓20分程で渋味が後退してきた。 メインの味軸に渋味が有ったからこそパワーも演出できたし、 その後の果実感もコントロール出来たが、 渋味が弱ると相対的に苦味が目立って全体が汚く感じる。 メドック系ボルドーワインとしては、それなりに手堅い出来。 ガブ飲み出来る程の軽やかさでは無いが、じっくり飲める程のコクや安定感も無い。 ワインとしては少々中途半端ではあるが、とりあえず食中の役割を果たせる程度にはつくられている。 ACボルドーではなく ACオーメドックだったからか、単なる1000円ボルドーよりは もう少し個性が見られた。 料理はシンプルな味の肉料理が望ましい。 甘味や酸味を感じる味付けをすると、同系統の味覚が薄れ、ワインの味構成を乱すかもしれない。 塩胡椒か醤油で味付けをしただけの焼き肉に向いてる。 値段相応。 相応だが、土地のニュアンス自体は一応表現出来ており、これで980円なら悪くないだろう。 時間経過による変化が早かったのは残念だが、安ボルドーだから大した欠点でもない。 400ml残しで次の日(抜栓約21時間経過) 香りは革やバニラの香りが引っ込み、炭やインク系の香りが目立つ。 味は渋味の大部分が消え、苦味も無い。余韻にニュアンスが残るだけ。 微妙に酸味が残ってる感じは有るが、赤い水に近い状態。 前日の汚い感じは無いが、ほぼガブ飲みワインの位置で停滞。 温度上昇で多少は渋味が持ち直したが、ガブ飲みワインの印象は維持したまま。 やはり前日の抜栓20分の時点で、完全にスタミナ切れを起こしてたようだ。 価格を考えれば腹も立たないけど、まぁやっぱり1000円の安ワインでございました。 開けたらすぐ飲みきるのを推奨。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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