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カテゴリ:オーストラリア
「ピューリタン・シラーズ」というのは、葡萄以外のあらゆる外部要素を極力排除したシラーズ、という意味合いの言葉らしい。 畑での栽培時には農薬や化学肥料を用いず、醸造・熟成には樽を使わず、酸化防止剤も不使用との事。 オーストラリア サウス・オーストラリア マクラレン・ヴェール オーガニック・ピューリタン・シラーズ・"So2無添加"2015 Organic Puritan Shiraz "No Added Preservative" バトル・オブ・ボスワース・ワインズ Battle Of Bosworth Wines シラーズ100%(オーガニック栽培?) ステンレスタンクでマロラティック発酵、ステンレスタンク熟成 アルコール分14.5% 輸入:株式会社ヴァイアンドカンパニー 購入価格:2332円 色は濃い紫。 香りはブラックベリー、インク、プルーン、胡椒、レバーペースト?プラム? 味は苦味を伴う渋味と甘味を伴う酸味。余韻に薄い苦味と薄く渋味を伴う酸味。 なかなかパワフルな勢い。 渋味のアタックはソフトだが、アルコール感の余韻が強く、ボリュームが有る。 全体に苦味が絡み、ソフトな渋味や果実味にアクセントを加える。 バロッサ・ヴァレーのシラーズの様な果実感ねっとりという事はない。 シラーワインの割にはスパイス香は目立たず、苦味の絡む味構成はちょっとしたスペインワインのイメージも有る。 でも樽は使ってないはずだから、葡萄のナチュラルな苦味なのか・・。 そしてアルコール感の余韻がかなり強烈。これがメインの特徴。 アルコール感でボリュームを出すタイプって、スペイン以外にもオーストラリアやアメリカが多かったな。(意外と南米にはこのタイプが少ない) アルコール感の厚みと勢い抜きに見てみると、結構平坦な起伏で、飲んでて飽き易い味。 カリフォルニアのシラーに甲類焼酎をブレンドで酒精強化したか!?って感じ。 少なくとも、飲んでてオーストラリアの雰囲気は感じない。酸味も頼りないし。 一応、120分の時間経過でも変化は無し。(室温26℃、湿度57%) シンプルな味構成を、アルコールの厚みで全面補強。 その構成と流れを楽しめる人でないと、飲んでて退屈すると思う。 一昔前に流行ったパーカー90点系スペイン赤に近い。 口当たりはパワフルだけど、果実の重厚感より余韻のアルコール感でキャラをつくり、その勢いだけで乗り切ろうとするところが特にそれっぽい。 SO2無添加云々の有り難味は特に無い。多分、数年程熟成させないと分からないだろうな。 軽く脂のノった肉料理が無難。 ワインの苦味を和らげつつ、甘味を少し補填し、弱目の酸味で料理を補強。 塩胡椒を振った焼肉か、中華料理の黒酢酢豚。 今回、素焼きハンバーグにニンニク塩と粗挽き黒胡椒を多めに振ったものに合わせたが、肉の焦げ目と脂がワインの苦味と渋味の制御に上手く働いてくれたが、ワインの味をさらに美味く、とはいかなかったかなw。 値段以下。 1800円クラス。「SO2無添加」というウリ込みでも精々2000円程度。 ギガルのACローヌの方がずっと安く、重厚感・果実感・バランス感とが両立してる。 シラー100%にこだわるなら、フランスのシャトー・カンプラザン・シラーの方が美味いだろうし、オーストラリアならジェフ・メリルのピンパラ・ロード・シラーズがライバル。 ★楽天検索 ピューリタン シラーズ★ 楽天扱い3件 長左ヱ門商店で2689円 茶碗屋とWassy'sで2916円 「オーストラリアのマクラレン・ヴェール産」で「亜硫酸塩無添加」の「オーガニック栽培」な「シラーズワイン」の4本柱。 このワインをそれなりに美味しく飲むには、この4つの内、最低3つ以上への興味が必要。 2つ以上に興味が無い、特に「亜硫酸塩無添加」という点を重視しないのであれば、このワインを買う意味は大幅に薄くなる。 このワインのこだわりポイント(?)が、必ずしもワインの美味さに直接繋がってない。 このワインならではの味、というのがよく分からない。 最初の一口には瞬発的な美味さは確かに有ったが、2杯目以降すぐに飽きる、3杯目で疲れる味。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017/10/06 04:48:36 AM
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