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2008.09.15
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カテゴリ:老人のつぶやき
あるテレビ番組であるコメンテーターが、兵庫県立柏原(かいばら)病院の
これまでと現状について話をしました。

今、医者不足は深刻になっていますが、その一部の原因に、
バカな患者、親がいるということがあります。

医者に食って掛かったり、柏原病院の事例はこうです。

自分の家の近くの病院ではなく、わざわざ大きな病院に車で行く。
ちょっと風邪を引いて微熱がある程度で、しっかり食事を採らせて、
寝かせれば熱が引くのに、わざわざ病院に連れて行く。
総合病院だから当然待たされる。
待たされるからということで、夜救急に行けばすぐに診てもらえるだろう、
と馬鹿げた発想で、病院を混乱させてきた。
医者も夜勤でしょうもない、ちょっと寝かせれば済むような症状での急患が
あとを断たず、医者も疲弊してしまって、
いよいよ「もうやめた」とこの病院に、小児科がなくなる事態になった。

もともと柏原病院の近くの住民はたまったものではない。
昼間でさえ、医者がいなくなるという事態になったからである。

そこで、「県立柏原病院の小児科を守る会」http://www.mamorusyounika.com/3slogan.htmlという会を作って、
存続運動を始めた。

それは単純に、存続してくれという口だけのものではなく、
1.馬鹿げた「コンビニ受診」(夜遅くに気軽に医者に行くこと)を止める
2.家の近くで「かかりつけ」の医者を持つ
3.お医者さんに感謝の気持ちを伝えよう
と運動を始めた。

夜の「本当の急患」以外の受診が減り、お医者さんに感謝の気持ちを言葉、
メッセージカードで伝える事でお医者さんのモチベーションも高まったという
ものだった。


こんな事態は、いまの世の中で蔓延していて、「世の中住みやみくい」と文句を
言って人が、医者なり店なりに難癖つけて、そんな人たちが住みにくくしていると
いう意識もないまま、世の中を蝕んでいる。

世の中は、自分ひとりで回っているんじゃない。
カネで全てが解決するといったら大間違いだ。

これからの世の中は、「店が客を選ぶ時代」ということも来るんだと私は思っています。

お金をだそうが、あなたには売らない。
買うのも買い手の勝手なら、売るほうも売りたくない人には売らなくてもいい、
そんな時代は来ると思うのです。

そもそも、自分が作ったり出来ないものを、手に入れるためにお金と交換して、
取引が成立する。
「手に入れたいもの(売るもの)=お金」
のバランスが成り立って、取引されるものだ。
それが、
「手に入れたいもの(売るもの)=お金―(難癖、クレイマー、手間)」
であれば成立しない。タクシーの乗車拒否のようなものである。
がんこオヤジの料理屋やいちげんさんお断りの店と同じだ。

昔は、市場や近くの商店街に買い物に出かけて、野菜や果物を買うときに、
お金を払って商品を受け取った後、店の人も、こちら側も
「ありがとう」
と言ったものだ。

そんな基本的なことができない世の中では、馬鹿げた客は切り捨てられるべきだ、
そこまで思うわけです。

このことは、この病院の話だけではなく、会社でも学校でも同じだと、
考えています。







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Last updated  2008.09.15 23:05:56
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