カテゴリ:老人のつぶやき
あるテレビ番組であるコメンテーターが、兵庫県立柏原(かいばら)病院の
これまでと現状について話をしました。 今、医者不足は深刻になっていますが、その一部の原因に、 バカな患者、親がいるということがあります。 医者に食って掛かったり、柏原病院の事例はこうです。 自分の家の近くの病院ではなく、わざわざ大きな病院に車で行く。 ちょっと風邪を引いて微熱がある程度で、しっかり食事を採らせて、 寝かせれば熱が引くのに、わざわざ病院に連れて行く。 総合病院だから当然待たされる。 待たされるからということで、夜救急に行けばすぐに診てもらえるだろう、 と馬鹿げた発想で、病院を混乱させてきた。 医者も夜勤でしょうもない、ちょっと寝かせれば済むような症状での急患が あとを断たず、医者も疲弊してしまって、 いよいよ「もうやめた」とこの病院に、小児科がなくなる事態になった。 もともと柏原病院の近くの住民はたまったものではない。 昼間でさえ、医者がいなくなるという事態になったからである。 そこで、「県立柏原病院の小児科を守る会」http://www.mamorusyounika.com/3slogan.htmlという会を作って、 存続運動を始めた。 それは単純に、存続してくれという口だけのものではなく、 1.馬鹿げた「コンビニ受診」(夜遅くに気軽に医者に行くこと)を止める 2.家の近くで「かかりつけ」の医者を持つ 3.お医者さんに感謝の気持ちを伝えよう と運動を始めた。 夜の「本当の急患」以外の受診が減り、お医者さんに感謝の気持ちを言葉、 メッセージカードで伝える事でお医者さんのモチベーションも高まったという ものだった。 こんな事態は、いまの世の中で蔓延していて、「世の中住みやみくい」と文句を 言って人が、医者なり店なりに難癖つけて、そんな人たちが住みにくくしていると いう意識もないまま、世の中を蝕んでいる。 世の中は、自分ひとりで回っているんじゃない。 カネで全てが解決するといったら大間違いだ。 これからの世の中は、「店が客を選ぶ時代」ということも来るんだと私は思っています。 お金をだそうが、あなたには売らない。 買うのも買い手の勝手なら、売るほうも売りたくない人には売らなくてもいい、 そんな時代は来ると思うのです。 そもそも、自分が作ったり出来ないものを、手に入れるためにお金と交換して、 取引が成立する。 「手に入れたいもの(売るもの)=お金」 のバランスが成り立って、取引されるものだ。 それが、 「手に入れたいもの(売るもの)=お金―(難癖、クレイマー、手間)」 であれば成立しない。タクシーの乗車拒否のようなものである。 がんこオヤジの料理屋やいちげんさんお断りの店と同じだ。 昔は、市場や近くの商店街に買い物に出かけて、野菜や果物を買うときに、 お金を払って商品を受け取った後、店の人も、こちら側も 「ありがとう」 と言ったものだ。 そんな基本的なことができない世の中では、馬鹿げた客は切り捨てられるべきだ、 そこまで思うわけです。 このことは、この病院の話だけではなく、会社でも学校でも同じだと、 考えています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.15 23:05:56
|
|