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カテゴリ:ミッション・ステートメント
「あれをみよ みやまのさくら さきにけり まごころつくせ ひとしらずとも」 ( あれを見よ 深山の桜 咲きにけり 真心尽くせ 人知らずとも ) 臨済宗の僧 松原泰道老師が、この歌が心を打ち人生の「生きる姿勢」が決まった。 と紹介していた歌です。 作者など詳しいことは、調べたのですが、わかりません。 なんでも、師が卒業旅行で友達と箱根旅行したとき、 ふと見た石碑に刻まれていた万葉仮名の歌ということです。 誰も見るものもいない深い山の桜がきれいに咲いている。 桜は人々に 見てもらうために咲いているのではないのだ。 人間も同じである。 他人が知ろうと知るまいと、真心をつくせ。 ということだと思います。 西洋にも似たようなものがあります。こちらは詩です。 ドイツ・バロック時代を代表する神秘主義的宗教詩人・シレジウスの詩。 薔薇はなぜという理由もなく咲いている。 薔薇はただ咲くべく咲いている。 薔薇は自分自身を気にしない。 人が見ているかどうかも問題にしない。 シレジウス 「シレジウス瞑想詩集」 日本が桜、ヨーロッパが薔薇、それぞれが一番愛してる花のような気がします。 人の場合は、毎年咲く桜のように、必ず咲くということではないかも知れません。 咲けるかどうかはわかりませんが、人の評価に惑わされず、頑張っていきましょう。 松原泰道の部屋 禅とは心の名なり 松原泰道氏略歴 明治40年東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。 元龍源寺住職。 臨済宗妙心寺派・教学部長を経て、「南無の会」会長。 平成元年、第23回仏教伝道文化賞受賞。 平成21年7月29日遷化。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.30 18:13:55
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