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カテゴリ:ミッション・ステートメント
倚(よ)りかからず 茨木のり子 もはや できあいの思想には倚りかかりたくない もはや できあいの宗教には倚りかかりたくない もはや できあいの学問には倚りかかりたくない もはや いかなる権威にも倚りかかりたくはない ながく生きて 心底学んだのはそれぐらい じぶんの耳目 じぶんの二本足のみで立っていて なに不都合のことやある 倚りかかるとすれば それは 椅子の背もたれだけ 茨木のり子 同人誌『櫂』を創刊し、戦後詩を牽引した日本を代表する女性詩人にして童話作家。 エッセイスト、脚本家等多方面で活躍。 代表作は『自分の感受性くらい』『わたしが一番きれいだったとき』等 『倚りかからず』は73歳時の作品。 凛とした姿勢、自立した考え方、結構、いや大好きだ。 茨木のり子さんの事は、確か亡くなられた時に知ったと思う。 ○○の詩はいい!というお話しを聞いて、フムフムと思っても記憶に留まらない。 やはり詩自体に何か感じないとそのままになって仕舞いがちだ。 でもこの人を知ったきっかけは直接、詩とは関係なかった。 茨木さんは亡くなった時にお世話になった人へ出す手紙を生前に用意していたらしい。 まさしく「立つ鳥跡を汚さず」、すごい人だなと思ったのが最初だった気が・・ 記憶が定かではないが、私が知ったきっかけなんてどうでもいいか! 笑 手紙の全文はこちらにあるので興味のある人はどうぞ。 最後まで、倚りかからずに生き、そして旅立ち。 ホントにスゴイ人だ。 『倚りかからず』は武者小路実篤「一個の人間」を何故か思い出す。 全然違うんですけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.05 01:42:01
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