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カテゴリ:名言・名文
To be or not to be, that is the question. 生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ ハムレット王子 『ハムレット』第3幕第1場 シェイクスピア ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare) イギリス(イングランド)の劇作家、詩人。 エリザベス朝演劇の代表的な作家で、最も優れた英文学の作家とも言われている。 その卓越した人間観察眼と内面の心理描写は、今日でも最高度の文学レベルをなしている。 その人間観察眼の鋭さから欧米の大学特に政治学科ではシェイクスピアを学ばせる事が 多いとも聞いた事がある。 四大悲劇 『ハムレット』 『マクベス』 『オセロ』 『リア王』をはじめ、 『ロミオとジュリエット』 『ヴェニスの商人』 『夏の夜の夢』 『ジュリアス・シーザー』 など多くの傑作を残した。 『ハムレット』(Hamlet) 四大悲劇の一つ。シェイクスピアのなかで最も長い戯曲。 デンマーク王子ハムレットが、父を殺し母を奪い王位を簒奪した叔父を討ち復讐を果たす。 登場人物のほとんどが死んでしまう。死屍累々。まさに悲劇。 この台詞の訳に関しては諸説ある。 角川文庫『新訳 ハムレット』の「訳者あとがき」で、この部分の翻訳一覧がある。 ●「生きるか、死ぬるか、そこが問題なのだ」(市川三喜・松浦嘉一、1949年) ●「生か、死か、それが疑問だ」(福田恆存、1955年) ●「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ」(小田島雄志、1972年) ●「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」(河合祥一郎、2003年) 他にも ●「世に在る、在らぬ、それが疑問じゃ」(坪内逍遥、1909年) なんてのもあったりとこの一文だけで大騒ぎ。 意味とすれば、最悪ともとれる状況を運命と受け入れ耐え忍ぶか、 それとも困難な復讐を企て死をも覚悟し闘っていくか、という事でしょう。 後の文を見てもそう取れます。 復讐をするべきかするべきでないか?!と苦悩している台詞。 とんでもなく困難なので、復讐すなわち自分の死となる。 そこで、生か死か、生きるべきか死ぬべきか、という訳になるのかな。 物語の中身は知らないまでもこの台詞は知っているというぐらい有名なモノ。 私が見聞きしてきた範囲では、これが日本語としての定番だろうと思い冒頭の訳とした。 台詞としてかっこいいしね。ドラマチックだし。 でも、全体の文脈を考えると、小田島雄志氏の訳の方がすっきりするんだよなぁ。 (超生意気な発言・・・・ご容赦を!) このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ 私達は復讐するわけでも、死の危険を冒す必要もない。 だがこの言葉は役に立つ!単に美しく印象的な台詞と受取るだけではもったいない。 「今のままでいいのか、何かを変えるべきなのか、何か工夫できるところがないのか」 人生にしろ仕事にしろ、人間関係にしても・・・色々なシーンで役に立つ、魔法の質問! いつでも現状維持が安全で楽ちん。 新しい事には未知の恐怖があり、当然リスクがついてまわる。 改善のつもりが改悪になることもあるだろう。 ましてや改善・改良ではなく全くの革新であればなおさら。 でも進化していかない事には生き残れない。 最も強い者が生き残るのではない、 最も賢い者が残るのでもない。 唯一生き残るのは変化する者である。 チャールズ・ダーウィン 『種の起源』 たまにはこういう事をマジメに考えてみるのもいいのかも。 To be or not to be, that is the question. このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ おまけ 今日の言葉にすごく似ている一文を思い出したので・・・・大昔に出された問題。 To be, to be, ten made to be. 知ってる人には怒られそうだけど、考えてみて下さいませ。 答えは最後に・・・・ 後の文とか言っておいて、触れずじまいだったのでご参考に。 To be, or not to be, that is the question: Whether 'tis nobler in the mind to suffer The slings and arrows of outrageous fortune Or to take arms 'gainst a sea of troubles, And by opposing end them? このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ。 どちらがりっぱな生き方か、このまま心のうちに 暴虐な運命の矢弾ををじっと耐えしのぶことか、 それとも寄せくる怒濤の苦難に敢然と立ち向かい、 闘ってそれに終止符をうつことか? 「飛べ飛べ、天まで飛べ」 単にローマ字読みだったんです。 ごめんなさーい!笑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.22 22:30:30
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