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カテゴリ:処世術
人必死の地に入れば、心必ず決す 横井小楠 「元旦偶作」 萬里祥雲旭日晴 忽聞黄鳥報春聲 南山清気深無限 都傍高堂盃酒生 横存拝 印(小楠堂主) 遠方にめでたい雲がたなびき、 朝日が昇って晴れわたっている。 ふと、ウグイスが春を知らせる声を聞いた。 南山の清気の深さは限りない。 御所のそばで杯に酒を注いでいる 横井 小楠(しょうなん) (文化6年8月13日 - 明治2年1月5日) 日本の武士(熊本藩士)、儒学者。維新の十傑の1人。 坂本龍馬が横井小楠を訪ねたときに、後に龍馬の「船中八策」の原案となる『国是七条』 を説いた。このことで龍馬に影響を与えたという一面だけがクローズアップされている。 『“横井小楠の漢詩軸” 絶筆か』NHKニュース (幕末の思想家で、坂本龍馬などに影響を与えたとされる横井小楠が、 暗殺される4日前の元旦に書いたとみられる漢詩の掛け軸が見つかりました。 小楠が生涯最後に書いた「絶筆」である可能性が高いとみられています。後略)とのこと。 未だにこういった新発見(?)があるんだ!とビックリしたニュース。 水曜日(1/5)が小楠の忌日だったので、今日のこの言葉を書こうと思いつつ、 書けずじまいだったところにこのニュースでタイミングにもビックリ!! (シンクロニシティ?笑) ちなみに 有名な楠木正成の嫡男、楠木正行(まさつら)という南北朝時代の武将がいる。 一見、今日の話に全く関係ないこの人は、「大楠公」と尊称された父・正成に対して 「小楠公」と呼ばれている。 横井小楠がその号を考えた時に、この人のことを意識していたかどうかは分からないが、 「小楠公」が高師直・師泰との戦いに敗れ弟・正時と刺し違えて自害したのが、1348年1月5日。 そう!横井小楠と同じ日が忌日。この2人奇妙な縁で結ばれていたようだ。 さてさて 人必死の地に入れば、心必ず決す 必死になれば心が決まるのか 心が決まれば必死になれるのか 卵が先か鶏が先かみたいだが、小楠はなりふり構わず必死にやっていれば、心は決まり、 迷いなどなくなるという。 うだうだと考えてばかりではなく、先ずは必死になってやってみろ! ということだろう。 お客さんと話していると、お子さんが転職するかどうか悩んでいるということがたまにある。 本人と話すと決まって、現状、現実への不満が噴出してくる。親も同情しちゃってる。汗 仕事がくだらない。上司が嫌だ。etc 笑 シュガー社員という言葉もあるらしいから、珍しい話でもないだろう。 先ずはその「くだらない」仕事をきちんと、それこそ“必死”でやってみた方がいい! 「嫌な」上司を見返してやればいい! そうすれば心は必ず決まる。 転職希望がなくなるかどうかは知らないが、少なくとも現実逃避はしなくなっているはず。 以前、維新三傑をご紹介したが、横井小楠は十傑の一人。 新政府に参与として招かれ、自分の思想を生かそうと希望を胸に上京し、 新しい時代を切り拓くために奔走しはじめてまだ一年とたっていない。 上京後病気がちだった体調が戻り、すがすがしい新年を迎えたことをうたった正月明け、 仕事始めの帰路に暗殺された。 さぞ無念だったことだろう! 3日遅れの忌日に、 合掌。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.01.08 15:41:44
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