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テーマ:経営・商売の要諦(8)
カテゴリ:社是・社訓・経営
「人の心の美しさを満たそうよ」 小さな店であることを 恥じることはないよ その 小さなあなたの店に 人の心の美しさを 一杯に満たそうよ 岡田 徹『岡田 徹 詩集』 岡田 徹(1904(明治34)~1957(昭和32)年) 戦前から戦後にかけて活躍した商業指導家。経営思想家。 昭和28年、商業界ゼミナールに講師として初参加。 商人の哀歓と経営近代化に乗り出す決意や情熱、悩みを生々しくとらえて、 圧倒的な支持を得た。 商業界ゼミナールでは「怒りの新保、泣きの岡田」と並び称された。 この詩を知ったのは随分前。 びっくりドンキー(確か清田店)でレジの処に掲げてあった色紙を読み、 とってもいい言葉だと心に残っていた。 ただ短い時間だったので、強く印象に残った、 小さな店であることを 恥じることはないよ という言葉しか記憶できず、結局そのまま時が過ぎてしまっていた。 誰の言葉だろう?(署名がなかったと思う)と気になり、 後で調べようと思った事は覚えているのだが・・・汗 縁があるのか、その言葉と再会することができた。 先日、知人の女性社長から紹介された詩集に載っていたのだ。 それがこの『岡田 徹 詩集』。それも一番最初に出てくる。 岡田徹氏を代表する詩のようだ。 いい言葉だもんなぁ! 商売柄、中小零細企業経営者や自営業の個人事業主とお話しさせていただく機会が多い。 以前、異業種交流会を主催していた事もあるので、その時も沢山の方々とのご縁を頂いた。 独立(今風に言うと起業か)する、しようとする人には二種類あるように思う。 一方は、デカクなる。多店舗展開する。ゆくゆくは上場だ。 ということに頭がいっぱいの人。 一頃話題になった「ほりえもん」さんと、彼に憧れる若い人たちが代表選手かな。 勿論、そういった心意気は否定しないし、むしろ応援したい。 でもそれだけではマズイような気がする。 かたや、お客さんが喜んでくれるかどうかを心配する人たち。 この人たちに心の美しさを感じる。 当然、商売は儲からないといけない。 いい人でも潰れたら仕方ない。周りみんなに迷惑をかける。 「もしドラ」で、今さらながら話題になっているドラッカーさんも 利益は明日の為の費用である と言っている。 拡大思考、多店舗展開、大いに結構。 その為にも、岡田さんが言う美しい心が必要だということだろう。 優先順位が逆になると危ないよ。 ちなみに、私がびっくりドンキーで見かけたときは、 店長か誰かの趣味だろうと思い、いい趣味した店長だなぐらいに思っていたが、 この言葉は、びっくりドンキーの原点ということだ。 ドンキー発祥の原点(店)は、岩手県盛岡市に誕生したハンバーガーとサラダの店 「べる」。13坪の、そのこぢんまりとしたお店にこの言葉が掲げられていたそうだ。 久しく食べに行ってないが、また行ってみよう。 (私はいつもカリーバーグディッシュ!二つ愉しめてお得な気分♪笑) 最後に、プロフィールで唐突に出てきた、岡田氏の盟友「怒りの新保」の言葉。 「正しきによりて滅びる店あらば滅びてもよし 断じて滅びず」 新保民八 これは、幕末の国学者・平田篤胤の歌を本歌取りしたものらしい。 「滅びてもよし」とはなかなか言えないが、「断じて滅びず」には勇気百倍! 花さん、ありがとう!感謝! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.04.19 09:33:26
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